2017年第2四半期の国内携帯電話出荷台数、スマホは前年同期比9.2%増、SIMフリーモデルは成長鈍化
2017年8月23日 10時57分更新
IDC Japanは、国内携帯電話、およびスマートフォン端末の2017年第2四半期(2017年4~6月)の出荷台数を発表した。2017年第2四半期の国内携帯電話出荷台数(スマートフォンと従来型携帯電話の合計)は、前年同期比0.3%減の711万台となり、ほぼ前年と同水準の出荷状況となった。
回復基調にある市場環境において、アップルは265万台のiPhoneを出荷したが、前年同期比13.4%減となり、2016年第4四半期(2016年10~12月)から続いた好調な出荷は調整局面に入ったとみられるが、今期の同社のシェアは37.3%でトップシェアを維持している。次いで、Xperia XZsに加え従来モデルも好調な出荷を記録したソニーが138万台で2位、ローエンドからミドルレンジで強い支持を受ける富士通が97万台で3位となった。
また、従来型携帯電話の出荷台数は26万台で、前年同期比69.6%減の大幅な縮小となり、2017年第1四半期(2017年1~3月)に続き市場の急速な収縮が続いている。他方、スマートフォンは685万台の出荷となり、前年同期比9.2%の成長で、「ガラケイ」の支配力が強かった日本市場もようやくスマートフォンのみの市場へと移行しつつあるようである。
その他、MVNO事業者向けに出荷されることの多いSIMフリーモデルは53.4万台となったが、構成比としてはスマートフォン市場全体の7.8%と2017第1四半期の9.0%からやや後退。出荷台数は前年同期比16.0%増となったが、SIMフリーモデルの市場も高成長が続いていたこれまでと比べ、成長が鈍化しつつあるようである。
■図1. 2017年第2四半期 国内携帯電話出荷台数 ベンダー別シェア
■図2. 2017年第2四半期 国内スマートフォン出荷台数 ベンダー別シェア
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