ニュースアプリ利用率1位は「Yahoo! Japan/Yahoo!ニュース」、「グノシー」、「スマートニュース」が続く
2014年11月4日 14時55分更新
・ニュースアプリの利用者は今年度末に2,242万人、2017年度末に4,435万人へ倍増
・利用率1位はYahoo!で31.7%、2位以下はグノシー、スマートニュース、LINEニュース
・利用者満足度1位はスマートニュースで77.7ポイント、グノシーは68.4ポイントにとどまる
・ニュースメディアの主役の座は新聞からモバイルニュースアプリに移行するか
11月4日、株式会社ICT総研は「2014年度 モバイルニュースアプリ利用動向調査」の結果を発表した。
モバイルニュースアプリの普及率は年々増加しており、特にスマートフォンのニュースアプリの普及が急速に進んでいる。2012年度末に303万人だったが、2013年度末には4倍の1,294万人へと急増。ICT総研は今後も増加傾向は続き、2017年度には4,435万人がモバイルニュースアプリを利用すると予測している。
ICT総研が行なったアンケート調査によれば、4,294人のアンケート対象者のうち41.9%が「1年以内にニュースアプリを利用したことがある」と回答。数あるニュースアプリのうち、「Yahoo! Japan/Yahoo!ニュース」が利用率31.7%で1位となった。利用率2位はグノシーの7.3%、3位 スマートニュース6.8%、4位がLINEニュースで6.3%となっている。
元々パソコンやスマートフォンからYahoo!ポータルサイトを利用していたユーザーが多いため、同じコンテンツを利用できるYahoo! Japan/Yahoo!ニュースが利用率1位となったのでは、とレポートでは分析されている。また昨今ニュースのキュレーションサービスが注目を浴びており、その中でもメジャーなグノシー、スマートニュースが上位にランクインしているのも見逃せない。ノシーは2014年9月末時点のアプリダウンロード数が600万件を突破、スマートニュースは500万件に達している。
ニュースアプリの満足度ではスマートニュースが最も高く、77.7ポイントで1位となった。2位はFlipboardで77.3ポイント、3位はYahoo!ニュース BUSINESSで76.7ポイント、4位はLINEニュースで74.3ポイント、5位はAntennaで74.1ポイントと続いている。利用率の高かったYahoo!ニュースは71.5ポイント、グノシーは68.4ポイントに留まった。
スマートニュースは電波の悪い場所でも快適に記事を読めるSmartモードなど、スマートフォンに最適化されたユーザーインターフェースが評価されたのが要因であると思われる。
ニュースアプリを利用しない理由では、「他の媒体から得るニュースで十分だから」が56.1%で最も多かった。2位は「自分でニュースを探したいから」、3位は「課金される可能性がありそうだから」、以降は「広告が多すぎて、不快だから」、「そもそもニュースを読まないから」と続いている。
情報の獲得手段が新聞等の紙媒体からモバイルニュースへと大きく移行してきているようだ。スマートフォンは急速に普及し、2016年度にはモバイルニュースの利用者が7,000万人に達する見込みの中、メディアの主流も変わらざるをえないのだろう。
ユーザーのニーズに合わせたニュースを配信するキュレーションメディアなど、ニュースアプリも多様化してきている。ネットに氾濫する情報を如何に欲しているユーザーに届けるかが、今後の主流になりそうだ。
なお詳細なレポートに関しては以下を参照してもらいたい
・ICT総研:2014年度 モバイルニュースアプリ利用動向調査
http://www.ictr.co.jp/report/20141104000070.html