ローカルエリアの外出先100地点の通信速度調査、ソフトバンクがiPhone、Android共に最速を記録
2014年4月1日 14時51分更新
・ソフトバンクが下り、上りともに最速を記録。Androidは下り速度24.2Mbps
・auは次点の結果も、iPhone5c、Androidともに下り20Mbps超を記録と安定
・NTTドコモは上り速度で劣勢も、Androidの下り50Mbps超が6地点と最多
・エリア別で見ると、下り最速は四国(25.9Mbps)。上り最速は中国(9.4Mbps)
ICT総研は3月27日、ローカルエリアの外出先100地点におけるスマートフォン通信速度実測調査結果を発表した。都市部を極力除いた全国のローカルエリアの中で、SA・PAやゴルフ場、神社・仏閣、道の駅など、主にドライブでの外出先になりやすい100地点での電波状況の実態把握を目的としている。
調査期間は3月8日から3月22日までで、調査手法は100地点の施設入口付近で測定。測定アプリ「RBB TODAY SPEED TEST」を利用して、下り通信速度、上り通信速度を各3回ずつ測定する形式とした。測定端末はNTTドコモ、au、ソフトバンクのiPhone5cおよびAndroid端末を使用している。
・下り平均速度
下りの平均速度ではiPhone、Android共にソフトバンクが最も速い結果を残し、特にAndroidは平均24.2Mbpsという数字を出している。Androidではドコモが僅差でauを上回り次点に位置しているが、iPhoneではauも下回り、平均が18.73Mbpsと唯一20Mbpsに届いていない結果となってしまっている。
・上り平均速度
上りの平均速度でもiPhone、Android共にソフトバンクが一番の数字を残している。一方ドコモはiPhone、Android共に3社中もっとも遅い数字となってしまった。
・エリア別平均速度
下り平均速度では四国が25.90Mbosで1位となった。次いで北海道、九州となっている。全国で平均20Mbpsを達成しており、地方でもLTEの整備が進んでいることが窺える。上り平均速度では中国が9.44Mbpsでトップに、四国、関東、北海道と続いている。レポートでは地方の結果が良好であるのは、地方であってもLTEエリアカバーされている地点であれば、回線混雑の可能性が少ない上に遮蔽物が少ないことなどが影響していると見られると分析している。
LTEのような高速通信が普及することで、今後ビデオや音楽のストリーミングサービスなど高速通信を前提としたサービスが今後更に普及してくると思われる。そうした点で地域格差が生まれないよう、各キャリアには一層の高速通信網の整備を期待したい。
なお詳細なレポートに関しては以下のリンクを参照してもらいたい。
・ICT総研:2014年3月 ローカルエリアの外出先100地点 通信速度実測調査
http://www.ictr.co.jp/report/20140327000059.html