ドコモとフジテレビ、5G技術を活用した共同実験へ、放送機器の遠隔制御などの技術を検証

2017年3月30日 10時53分更新


 NTTドコモは、2020年の商用サービスの開始を目指している第5世代移動通信方式「5G」において、2017年6月以降、東京臨海副都心地区に構築予定のフィールドを含む「5Gトライアルサイト」において、フジテレビと放送関連業務における技術分野での共同実験を協力して実施することに合意した。
 共同実験では、お台場地区周辺に構築する予定の5G環境において、5Gの特長の一つである低遅延を活かした放送機器の遠隔制御などの技術検証実験を2017年6月以降に実施する予定である。
 
 また、「5Gトライアルサイト」の構築に向けた準備として、お台場で28GHz帯を利用した無線データ伝送実験を実施し、2月28日に受信時最大通信速度10Gbpsを超える無線データ伝送に成功している。同実験では、基地局アンテナをフジテレビ本社社屋に設置し、屋上庭園やお台場地区の路上などで、携帯電話端末に相当する移動局装置の通信速度の評価を行い、通信の安定性などを確認した。
 今後の共同実験によって得られた結果をもとに、ドコモは、ユーザーが体感できる「5Gトライアルサイト」を2017年度下期までに、東京臨海副都心エリアに構築する。
 
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