【スマートフォン&モバイルEXPO 秋】ソニーマーケティング、「Xperia in Business」をスタート
2014年10月31日 13時08分更新
10月29日から31日にかけて、リード エグジビジョン ジャパンが主催するビジネス向けイベント「2014 Japan IT WEEK 秋」が幕張メッセにて開催されている。「スマートフォン&モバイルEXPO 秋」「Web&モバイルマーケティングEXPO 秋」など7つの専門展示会が併催されており、多くのビジネスユーザーで賑わいをみせていいた。本記事においてはソニーマーケティングの「Xperia in Business」の展示ブースをみていきたい。
「Xperia in Business」はその名の通り、法人向けXperiaのサービスだ。ブースでは「Xperia Z3」「Xperia Z3 Compact」「Xperia Z3 Tablet Compact」「Xperia Z2 Tablet」「Xperia Z Ultra」と、最新モデルをも含めたラインナップが展示されていた。Xperiaは元々法人向けの展開も視野にいれていたとのことだが、今回の「スマートフォン&モバイルEXPO 秋」への出展が対外的な展示としては初めてだという。
法人向けのスマートフォンとして考えた場合、Android端末はiOSやWindowsと比べるとセキュリティ上の脆弱性はネックになっている。Xperiaは元々標準APIに加えてEnterprise APIが組み込まれており、法人向けモデルの場合はこのAPIを活用することによってセキュリティ面を担保。アプリやカメラの制限等を行えるようになっている他、さらにMDMを扱うパートナー企業へとAPIを公開しているので、よりニーズに合わせたセキュリティを用意できるという。またセキュリティ面だけではなくMicrosoft Exchangeに対応するなど、社内システムとの連携面も考慮されている。
ソニーマーケティングとしてはデバイスの提供だけでなく。その前後のサポートも提供。導入前にアプリの開発受注やセキュリティポリシーの策定支援を行う他、予め指定されたアプリをプリインストールするなど端末を全て設定済みの状態で出荷、導入後もリモートサポートや専用窓口を設けるなどして、企業端末の導入を一体的にサポートする。
この10月からスタートしたので現在のところ導入事例は同グループのソニー銀行のみだが、既に幾つかの企業から話はあるという。特に10インチタブレットである「Xperia Z2 Tablet」はコンシューマーでの売上を考えると期待が持てるのでは、と担当者は話す。
法人向けに展開されるのはコンシューマー向けに発売されているものと同じ端末になるが、Wi-Fiモデルがベースになる。SIMを挿したモデルの場合は各キャリアへと相談してもらうことになるとのこと。先日パナソニックが企業向けMVNOサービスを始めるということで話題にもなったが、ソニーマーケティングとしてはMVNOはあくまでニーズがあるようなら考えるという段階のようだ。
担当者はまだサービスのベストな展開は手探り状態とのことだが、少なくとも国内においてはXperiaのブランドイメージは大きいと思われる。企業のスマートデバイスの導入にあたって、有力な選択肢の1つとなっていくのではないだろうか。
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