耳をふさがないオープンイヤー型集音器「cocoe Ear」一般販売を開始

2026年6月19日 09時49分更新


 NTTソノリティ株式会社は2026年6月18日に、耳をふさがない構造を採用したオープンイヤー型集音器「cocoe Ear」およびテレビ用Auracast™トランスミッター「cocoe Link」の一般販売を開始したと発表した。一般販売の開始に合わせ、全国の47都道府県にある合計56店舗のドコモショップにおいて実機の体験展示を順次開始するほか、自社ECサイトでの有償安心サポートサービスの提供もスタートした。

NTTの技術搭載 本来の聴力×テクノロジーが実現 "聞こえ"の新体験 耳をふさがない集音機能付き完全ワイヤレスイヤホン cocoe(ココエ) 耳をふさがないオープンイヤー型の集音器としては世界初 ※耳かけ型&左右独立型&空気伝導型の集音器として(調査元:ステラアソシエ株式会社、2025年11月時点)

 この製品は、2025年12月から実施されたクラウドファンディングにおいて、開始から2時間で支援総額5,000万円を突破するなど大きな注目を集めていた。2026年2月15日のプロジェクト終了時には、当初目標であった100万円の約251倍に達する2億5,106万2,877円の支援金と、6,995名の支援者を獲得した実績を持つ。さらに、2025年に同クラウドファンディングサイトで起案された全407プロジェクトの中から特に注目されたものとして「GREEN AWARD 2025」の大賞を受賞しており、一般のユーザーのみならず医療機関や専門家からも多くの問い合わせが寄せられていた。これら事前の極めて高い反響と早期発売を要望する多くの声に応える形で、全国のドコモショップやドコモオンラインショップ、家電量販店、および公式オンラインストアでの順次一般販売が決定した。主な取扱店および体験店舗には、ドコモショップのほかにケーズデンキ、ビックカメラ、ヤマダデンキ、ヨドバシカメラ、eイヤホン、島村楽器が名を連ねている。

 店頭での体験機会を重視する同社は、実際の使用感をその場で試すことが利用への重要な第一歩であると考え、全国のドコモショップ合計56店舗で店頭体験の環境を整えた。これにより、これまで体験機会が限られていた地方の顧客にも身近な場所で製品を試すことができる環境を提供する。また、ドコモショップ丸の内店に併設されているドコモ・ハーティプラザでは、聞こえ方に不安を抱える顧客が「cocoe Ear」を装着した状態で各種手続きを行える取り組みを8月上旬から実施する予定だ。さらに、クラウドファンディングの支援者のうち約35%が家族へのプレゼント目的で購入していた一方で、「親が使いこなせるか不安」という意見が多く寄せられたことを受け、有償のサービスとして「cocoe安心サポート」の提供を同時に開始した。このサポートサービスは、通常1年間の製品保証を2年間に延長するほか、初期設定や基本操作、アプリの使い方といった疑問に対応する専用サポートデスクを利用できるもので、製品購入時のみ税込2,970円で申し込むことができる。

 製品の特徴である「cocoe Ear」は、本来の聴力とテクノロジーが調和することを目指した世界初のオープンイヤー型集音器である。耳をふさがずに周囲の自然な音はそのまま通しながら、不足している音だけを低遅延の音声信号処理技術で補うため、会話やテレビ、音楽を違和感なく楽しむことができる。片耳約10gという軽量設計に加え、NTTコンピュータ&データサイエンス研究所が開発した特 特許技術「PSZ」を採用することにより、音漏れを抑制しながらオープンイヤーの形状を実現した。また、スマートフォンを所有するユーザー向けに専用アプリ「cocoe Connect」も新たに開発され、集音モードの切り替えや音質調整をシンプルな操作で行えるようにしている。開発にあたっては、スマートフォンでの複雑なセルフフィッティング作業が不慣れな層の障壁になることや、専門家を介さない測定の精度のばらつきが耳への負担になるリスクを考慮し、複雑な調整機能をあえて削ぎ落とす「引き算の設計」が下された。音量調整と音質調整を一体化させることで、手に取った瞬間から快適な音量を選ぶだけでクリアな聞こえを実感できる手軽さを実現している。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定専門医である大場俊彦先生も、ワイヤレスイヤホンとして音楽を楽しみながらボタン一つで周囲の音を拡張できるハイブリッドな仕様や、従来の集音器に多かったボタン電池式ではなくスマートフォンと同じUSB Type-Cで充電できる実用性を高く評価しており、補聴器に進む前の最初の入り口として適した製品であるとコメントしている。

 同時に発売された「cocoe Link」は、テレビの音が聞こえにくいという課題や、音量を上げることで家族に迷惑をかけてしまうといった悩みに対応する専用のトランスミッターである。最新のAuracast™に対応しており、テレビのヘッドホン端子にケーブルを差し込むだけで接続でき、装着してボタンを押すだけでテレビの音声を無線受信することができる。1台のトランスミッターから複数の「cocoe Ear」へ同時に音声を送信することが可能であるため、家族や大人数で同じ番組を視聴する場合でも、それぞれが自身に合った快適な音量でテレビの音を共有しながら、周囲の会話も自然に聞き取ることができる新しい視聴体験を提供する。本体には集音マイクも搭載されているため、テレビの近くに設置するだけでも使用が可能であり、日常のテレビ視聴の時間をより心地よいものへと変えるプロダクトとして展開される。同社は、今後も利用者の意見を継続的に取り入れながら機能の拡充を進め、情報の取り込みや実務に馴染む体験を強化していく。

参考URL:

     https://group.ntt/jp/ir/library/nttis/cocoe_ear.html

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