KDDI、福井県小浜市でIoTを漁業に活用した「「鯖、復活」養殖効率化プロジェクト」開始

2017年11月21日 10時46分更新


 福井県小浜市、クラウド漁業、KDDIは、小浜市漁業協同組合、福井県立大学と共同で、IoTを活用して鯖養殖の効率化を図る「「鯖、復活」養殖効率化プロジェクト」を開始する。
  
 小浜市は、2016年から、鯖の食文化の新たな展開で産業振興や誘客促進による地域活性化を目的に「鯖、復活」プロジェクトを開始した。2017年7月に、ICT/IoTの利活用による成功モデルの普及展開を図るため、地域の先導的な取り組みを推進する総務省の「情報通信技術利活用事業費補助金 (地域IoT実装推進事業)」に「「鯖、復活」養殖効率化プロジェクト」として採択され、公募によりクラウド漁業とKDDIらが受託者として決定した。
 今後、2018年2月のIoT実装に向けて、各社間で仕様を協議し、測定機器やアプリの開発など準備を進めていく。
 
p_index_01a
  
 「「鯖、復活」養殖効率化プロジェクト」では、IoTを活用することで、漁業をデータ化し、リアルタイムデータに基づく効率的な養殖の実現を目指す。
 養殖いけすに、水温、酸素濃度、塩分濃度を1時間に1回測定可能なIoTセンサー「うみのアメダス」を設置することで、モバイル回線を経由し、船を出さずとも現地の状況を把握可能となる。
 また、給餌場所、給餌量、タイミングをタブレット入力によって管理する「デジタル操業日誌」を導入し、漁師の経験と勘でなされているノウハウをデータ化する。
 今後、蓄積されたIoTセンサーによる外環境データと漁師のノウハウデータの相関を分析することで、養殖の効率化を図り、後継者育成課題の解決に貢献していくとしている。
 
p_index_02a
 
 

関連カテゴリー