ソニー、非接触ICカード技術 「FeliCa」の次世代ICチップを開発

2020年9月9日 13時36分更新


 ソニーは、FeliCa Standard非接触ICカード向けの次世代ICチップを開発した。新ICチップは、現行のFeliCa Standard ICチップと互換性を保ちつつ、新たにクラウドと連携したデータ管理が可能で、第三者の不正利用を防ぐFeliCaセキュアID機能を搭載している。これにより、サービス事業者はなりすましなどの不正利用を防ぎつつ、さまざまなオンラインサービスにおいて顧客情報の管理やサービス内容の追加・更新などにクラウド上で柔軟に対応することが可能。また本ICチップは時代に即し、民生用ICカード用途として業界最高レベルのセキュリティーを備えている。本ICチップおよび本チップを搭載したカード製品の量産開始は、11月頃を予定している。
 FeliCaは、交通乗車券や電子マネー、アクセスコントロール兼用の社員証など高いセキュリティーと性能が重視される市場で広く普及しており、これまで累計14億個以上のカード向けICチップおよびモバイルFeliCa ICチップを出荷している。新しい生活様式への対応が求められる現在、非接触IC技術を使用するサービスは、利便性に加えて、衛生管理の面でも優れている。本ICチップを用いた製品を通じて、決済分野の他、入退場時の接触を軽減するアクセスコントロール市場など、さまざまな分野でのさらなる利用拡大の需要に応えていくとしている。


 

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