国内システム/ネットワーク管理ソフトウェア市場規模、2018年には3700億超えか

2014年8月12日 10時41分更新


・2013年は運用自動化に対する需要が拡大し、前年比6.7%増の3,096億円

・2014年は前年比4.3%増。2013年~2018年の年間平均成長率は3.8%と予測

 
 
 IDC Japan株式会社は2013年における国内システム/ネットワーク管理ソフトウェア市場規模実績と2018年までの市場規模予測を発表した。

 2013年の国内システム/ネットワーク管理ソフトウェア市場規模は前年比6.7%増の3,095億6,900万円となった。2013年~2018年の年間平均成長率(CAGR: Compound Annual Growth Rate)は3.8%で成長し、2018年には3,733億円に達すると予測している。

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 具体的には仮想化の導入を契機とした運用自動化に対する需要が増加し、これまでデータセンター事業者での導入が中心であった運用プロセスの自動化ツールが製造業など一般企業にも浸透していったことで、2012年を上回る成長率を達成した。

 なおベンダー別の売上額シェアでは、JP1の日立製作所とSystemwalkerの富士通が共に24.4%で首位タイとなった。昨年2位だった富士通は製造業や公共での大型案件の増加、仮想環境向け運用管理ソフトウェアの販売が拡大し、昨年首位の日立製作所と同等の順位に。3位にNEC、4位にIBM、5位に野村総合研究所が続いた。また、6位のマイクロソフトと8位のヴイエムウェアは、自社の仮想化ソフトウェアと組み合わせて仮想環境向け管理領域で実績を伸ばしたことで、20%以上の成長を達成した。

 また今後の動向については仮想環境あるいはクラウド環境に対する運用管理システムの整備が本格化し、運用プロセスの自動化を実現するソフトウェアを中心に成長が継続すると予測している。

 クラウドの流れはそのシステムのハード設計のみならず、当然ながら運用のあり方にも影響を与えているようだ。運用サポートは依然ニーズが高く、加えてそもそもクラウドは中小企業への浸透は遅れていることもあり、システム・ネットワーク市場はまだまだ拡大の流れが続きそうだ。

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