2013年国内外付型ディスクストレージシステム市場、前年比10.2%成長

2014年7月30日 16時27分更新


・2013年の国内外付型ディスクストレージシステム市場の支出額は1,861億9,700万円

・支出規模の大きい製造、官公庁が2桁のプラス成長となり、市場全体の成長をけん引

・2013年~2018年における年間平均成長率を1.5%と予測

 
 
  IDC Japan株式会社は国内外付型ディスクストレージシステム市場の産業分野別2013年の実績と2018年までの予測を発表した。これによると2013年の国内外付型ディスクストレージシステム市場の支出額は1,861億9,700万円となり、前年比10.2%増と2桁のプラス成長となった。主要産業分野別の支出額構成比は金融が19.4%、製造が17.6%、官公庁が16.9%となった。

 2013年は主要10産業分野(金融、製造、小売/卸売、情報サービス、通信/メディア、教育、官公庁、医療、公共/公益、その他)のうち7産業分野が前年比プラス成長となった。そのうち、支出規模の大きい製造、官公庁が2桁のプラス成長となり、市場全体の成長をけん引した。

 今後については、2013年~2018年における国内外付型ディスクストレージシステム市場の年間平均成長率は1.5%と予測している。主要産業分野別では、通信/メディア、情報サービスが成長セグメントとなり、国内外付型ディスクストレージシステム市場の成長をけん引すると予測、具体的には、クラウドサービスなどを提供するサービスプロバイダーへのIT支出のシフトや、各産業分野におけるビッグデータやIoT(Internet of Things)関連データの増加による新たな支出の創出が成長の要因と見ている。
 IDC Japanストレージシステムズ リサーチアナリストの宝出幸久氏は、今後市場ニーズが細かくなると予測し、各メーカーは「産業分野別に、仮想化環境向け、クラウドインフラ向けなどの成長性の高いセグメントに向けた戦略を構築」する必要があると指摘している。

 ビッグデータ、オープンデータと各業界もデータ活用に色めき立つなか、ディスクストレージは必要不可欠な投資ポイントとなる。各事業者も、業界それぞれのニーズに細かく対応することで、市場の成長を追い風に成長できるチャンスを物にしたいところ。

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