新たなモバイルインターネット体験を創出へ、中心のないポータル「Syn.」構想発足

2014年10月17日 16時09分更新


 KDDIは10月16日、新しいモバイルインターネットの体験を創出することを目指した「Syn. (シンドット)」構想と、そのために様々なジャンルにおける有力インターネットサービス企業11社との新たな連合体「Syn.alliance」を設立すると発表した。

 現代のインターネット環境はスマートフォン中心の時代へと大きく変化し、その中で多様なサービスが生まれている一方、ユーザーが利用するサービスの数は限られ、更にそれら個々のサービスは分断されているのが現状だ。
 「Syn.」構想とはそうした状況を受け、すべてのサービスが入口となる「中心のないポータル」を構築し、個々のサービスをシームレスに繋ぎ合わせて新たな価値を提供することを目的とした、スマートフォンにおける「価値倍増計画」だという。

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 「Syn.alliance」を構成するのは以下の企業となっており、各社サービスの合計月間利用者数は4,100万以上を誇る。

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 「Syn.」における第1弾サービスとして、10月16日より「Syn.alliance」メンバーが提供する13のサービスに共通サイドメニューを設け、各サービス間のシームレスな行き来を実現する「Syn.menu (シンドットメニュー)」を、また「Syn.menu」内に表示される新広告メニュー「Syn.ad (シンドットアド)」の提供を開始する。
 またSyn内の各サービスの新着情報を通知する機能である「Syn.notification」も用意。これによりSyn.内のどこにいても、他のサービスの新着情報をすぐに確認できる。

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 ユーザーに新たなサービスを知ってもらうという点では面白い試みである一方、現状ではまだリンク集に過ぎないという印象だ。「Syn.alliance」で共通の「Syn.DMP」を構築し、ユーザーからの情報を集約していくというから、これからのサービスの融合に期待したい。

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