ソフトバンクは2015年度第2四半期の決算を発表、Sprintは再建途上も反転攻勢へ
2015年11月5日 12時35分更新
ソフトバンクグループは2016年3月期第2四半期の決算を発表した。
2016年3月期第2四半期の連結業績は売上高が前年同期比10%増の4兆4238億円、営業利益が21.4%増の6858億円、純利益が23.9%減の4267億円となった。売上高、営業利益が前年度を上回りつつ純利益が前年度マイナスとなっているのは、前年に中国のアリババが上場した際の一時益が原因となっている。
国内通信事業を見てみると、2015年度上期は売上高は前年同期比5.6%増の1兆5039億6400万円、営業利益が同5.6%増の4246億8400万円となった。
累計契約数は同5900件増の3160万4000件で、スマートフォン、タブレットは純増となったもののフィーチャーフォンが純減となっている。新規契約数は同16万9000件減の237万8000件。スマートフォンの販売台数は増えたものの、フィーチャーフォンの新規契約の減少が原因とている。解約率は同0.02ポイント改善の1.28%。
ARPUをみてみると、通信ARPUは「スマ放題」の影響で通話料収入が減少したことにより同40円減の4,190円、それでもコンテンツサービスの好調もありサービスARPUは同60円増だったため、総合ARPUは同10円増の4720円となっている。
懸念の米Sprintについては、2015年度上期の売上高は前年同期比9.1%増の1兆9461億7800万円、営業利益は26%増の813億8500万円となった。純利益は引き続き赤字となっているものの、ソフトバンクグループ加入後は着実に赤字を減らしているとしている。
ポストペイド契約の純増数、新規契約、解約率も改善してきており、Sprintの反転に向けて「OPEX(固定費)削減」「ネットワーク改善」「資金調達の多様化」を掲げて取り組んでいくという。
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