LINE配車サービス「シェア乗り」進化、格安の事前予約が可能に
2025年12月3日 10時00分更新

株式会社NearMeはパーソルクロステクノロジー株式会社と共同で開発・提供するAIとLINEを活用した「配車サービス」に、1台に複数組が乗車できる『シェア乗り』機能を追加し運用を開始したと発表した。
このサービスは、LINEヤフー株式会社が「Microsoft Azure」パートナー企業とともに展開する、LINEを通じた全国各地のMaaS普及拡大支援プロジェクトの一環として開発されたものだ。NearMeは移動に関する課題解決に取り組むソーシャルデザインカンパニーであり、パーソルクロステクノロジーはテクノロジーソリューション事業を手がけている。今回の機能追加により、ユーザーは配車予約の際に通常の貸切移動か、より安価に移動できる『シェア乗り』かを選択できる事前予約配車サービスへと進化したといえる。NearMeはこれまで培ってきた「貸切よりオトクなドアツードア移動」という強みをさらに強化し、この配車システムがより多くの運行事業者に採用されることを目指す。

このシステムは、タクシー事業者の要望に応じて、相乗りやデマンド交通などを柔軟に提供できるNearMeの「配車システム」をLINE公式アカウントと連携させることで提供される。その結果、タクシー事業者は配車業務などの受付にかかる作業時間を短縮でき、予約管理や注文管理も簡易化されるため、DX推進に大きく貢献する。さらに、導入コストを抑えられる点も大きなメリットだ。タクシー事業者が自社でアプリを開発する場合、初期費用やランニングコストが高くなる傾向があるが、本サービスはLINE公式アカウントと配車システムのパッケージ提供により、自社アプリ開発と比較して導入コストが抑えられる設計となっている。費用体系も初期費用と月々のシステム利用料のみで、乗車ごとの追加料金は発生しない。
ユーザー側の利便性も大幅に向上する。これまでの配車アプリで必須だった会員登録が不要になり、LINE公式アカウントを友だち追加するだけでサービスが使用可能となる。ユーザーは、このサービスを採用しているタクシー事業者のLINE公式アカウントを友だち追加した後、乗車地、行き先、乗車人数などの必要情報を入力し、「今から呼ぶ」または「日時指定」のいずれかを選択するだけで配車予約が完了する。配車が手配されると、乗車するタクシーの車両ナンバーや到着予定時刻、目安の料金が事前に通知される仕組みだ。今回のアップデートでは、この予約手続きの中で『シェア乗り』か『貸切』かを選択できるようになった。本サービスにおけるNearMeの主な役割は、タクシー事業者と連携した配車効率化の仕組み構築と、『シェア乗り』機能の実装を含むサービス開発であり、パーソルクロステクノロジーはLINE内でのユーザーアプリ開発と戦略に基づく技術支援を担当している。
NearMeは独自のAI技術を活用し、最適なルーティングでドアツードアの移動を実現するタクシーのシェアサービス「NearMe」を展開しており、中でも空港と都市部を結ぶ空港送迎型の『エアポートシャトル』は2019年8月のサービス開始から多くの利用者を獲得し、2025年10月時点で累計予約人数125万人を達成している。現在は全国16の空港とその周辺都市部で利用可能であり、自宅から空港、そして最終目的地まで一気通貫で移動できるため、公共交通機関の乗り換えが不要になるなど、ストレスフリーな移動体験を提供している。貸切送迎サービスやゴルフシャトルなど、様々なニーズに対応するサービスも展開するほか、公共交通機関でのアクセスに課題がある地域でのスポーツ観戦や観光二次交通の課題解消、高齢者の移動支援のためのAIデマンドシステムなど、地域独自の移動課題解消を目指した実証事業も自治体と連携して行っている。今回の『シェア乗り』機能追加は、シェアリングエコノミーのMaaS領域での事業活動を強化し、移動の「もったいない」を解決するという同社のミッションを実現するための一歩である。
今回の機能追加により、LINEを活用した事前予約配車サービスは、利用者によりお得な選択肢を提供するとともに、タクシー事業者のDXとコスト削減に貢献する進化を遂げた。
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