サムスン電子のO-RAN準拠5G無線機を楽天モバイルが導入

2026年3月9日 09時40分更新


 株式会社サムスン電子は2026年3月3日に、同社が提供するOpen RAN(O-RAN)準拠の5G無線機が楽天モバイル株式会社に導入されたと発表した。この導入は、楽天モバイルが全国規模で展開を進めている完全仮想化されたクラウドネイティブ5Gネットワークを支援するものであり、AIの活用およびネットワークのオープン化を加速させることを目的としている。両社はこれまで広範なテストと検証を積み重ねてきており、2026年中に商用展開を開始する見込みだ。サムスンは仮想化無線アクセスネットワーク(vRAN)やO-RANの大規模な商用展開において世界をリードする実績を持っており、今回の導入によりマルチベンダー環境におけるO-RANの信頼性が改めて示されることとなる。楽天モバイルの既存ネットワークへのシームレスな統合を実現することで、国内の通信インフラの高度化に大きく寄与する内容である。

 今回の提携において、サムスンは楽天モバイルに対して複数の周波数帯に対応したO-RAN準拠の無線機を提供する計画だ。具体的には、低帯域である700MHz帯、中帯域の1.7GHz帯、そして3.8GHz帯向けのMassive MIMO(大規模アンテナ)など、各帯域を網羅した製品群が供給される。これらの無線機はコンパクトかつ軽量な設計が特徴であり、都市部の限られたスペースである建物や電柱への設置が容易になる。これにより、基地局設置の効率化が図られるとともに、人口密集地におけるネットワークキャパシティの増強が期待できる。さらに、サムスンが誇る先進的な電力消費最適化技術を搭載したMassive MIMO無線機は、ネットワーク能力を飛躍的に向上させる。利用者は混雑した地域においても、より高速で安定した5G通信を享受できるようになり、モバイル体験の質が底上げされる。

 サムスンのネットワーク事業は、自社開発のチップセットや無線機、コア装置を含む5G統合ソリューションを提供してきたパイオニアとしての自負がある。継続的な研究開発を通じて、専用設計のRANからvRAN、AI-RAN、自動化ツールに至るまで、業界をリードする製品ラインナップを構築してきた。今回の楽天モバイルとの協力関係は、サムスンにとって新たなパートナーとの連携を象徴するものであり、オープンなネットワーク市場におけるリーダーシップをさらに盤石なものにする。将来的にはAIを活用したネットワーク運用やオープン化の更なる推進により、6G以降の次世代通信技術の道も切り拓いていく構えだ。楽天モバイル側も、最高水準のモバイルサービスを提供するために5Gエリアの拡大と品質向上を継続しており、グローバルなOpen RAN導入の拡大に向けて両社の連携は極めて重要な意義を持つ。

 サムスンと楽天モバイルの強力なパートナーシップにより、日本の5GネットワークはAIとオープン化という新たな段階へと進化を遂げる。

参考URL:https://news.samsung.com/jp/samsung-o-ran-compliant-5g-radios-introduced-by-rakuten-mobile

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