KDDI、帯広でIoTを活用した農業効率化の実証実験
2017年8月1日 13時57分更新
KDDI と中小機構北海道とシスコシステムズは、北海道エリアでIoTを活用した中小企業の事業創出取り組みを行っているが、このたび、第1号案件として、飯田農場と、帯広大正農業協同組合、システムデザイン開発 (SDD)、ディーディーエル (DDL)、長沼商事のビジネスアイデアが選定され、飯田農場内でIoTを活用した農業効率化の実証実験を開始した。
北海道の農業は、広大な耕作面積にて大規模に展開され、多様な農作物が栽培されている。その中でも、屋外で作物を栽培する露地栽培は、施設栽培に比べて生産コストが安く、畑面積の拡大が容易である一方、天候などの影響を受けやすく、廃棄ロスの多さが課題となっていた。
実証実験では、IoT向け通信技術LPWAを活用し、露地栽培にとって重要な外気温や湿度、土中の温度や含水率などを測定しリアルタイムでの可視化を実現することで、種まきや出荷に最適な時期の把握、水撒きの最適化を行い、大根等の農作物の効率供給を目指す。また、LPWAを活用することで、通信費用を最小化する。
実証実験により、農作物育成に関する知識・技術のデータ化と蓄積・解析結果を活用し、属人的で暗黙知であった知識・技術を形式知にすることで伝承が容易となり、昨今の農家にとって重要な課題となっている後継者育成課題の解決を目指す。
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