NTT西日本、通信混雑下での快適な業務通信の実現に向けたフィールドトライアルの実施
2019年4月25日 10時46分更新
西日本電信電話株式会社は、通信混雑環境で特定通信の品質を改善する無線LAN技術のフィールドトライアルを実施する。
1.背景
現在、様々な業務用機器・端末の通信手段として、オフィス内の通信ばかりではなく、例えば観光地や店舗におけるキャッシュレス決済システム等、身近なところでも無線LANの利用が広がっている。
(出典:ICT総研 2018年 公衆無線LANサービス利用者動向調査)
業務利用の無線LANは、同一エリアにおいて公衆無線LANやモバイルルーターなどその他の通信を行う機器と多く共存している。共存する機器がさらに増加すると、電波の干渉や通信の衝突がより多く発生し、業務で利用する特定通信の品質を確保できず、業務に支障が出ることが想定される。
【通信混雑時における通信品質低下の例】
2.フィールドトライアルの内容
(1)実施内容
業務利用するQRコード決済用ストアスキャン端末の無線LAN通信と、来店者向けの公衆無線LANやその他通信が共存する実店舗環境において、NTTの独自技術である「特定通信の品質を改善する無線LAN技術」を用いた、業務通信の品質の改善効果を確認する。
検証項目:同技術の有無による無線通信環境測定(体感品質、通信品質(遅延時間等))
(2)フィールドトライアルの期間・場所
実施期間:2019年4月28日~ 2019年10月31日
実施場所:石川県金沢市上近江町38番地 (近江町市場内)
3.今後の展開について
NTT西日本は、同トライアルで得られたノウハウやユーザーの意見・要望を踏まえ、最適な無線LAN通信環境を備えたIoTソリューション(キャッシュレス決済ソリューション、工場IoTシステム等)を提供できるよう、新たな開発や研究を進めていく。
■特定通信の品質を改善する無線LAN技術
NTTアクセスサービスシステム研究所が開発中の、無線LAN品質制御技術。実業務環境下でのフィールドトライアルは、同トライアルが初となる。
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