IPA、1月~3月のコンピューターウイルス・不正アクセスの届出状況など発表
2014年4月26日 14時28分更新
・2014年第1四半期に寄せられたウイルスの検出数は26,086個
・2014年第1四半期の不正プログラム検出数は118,767個
・インターネットバンキングのログイン情報を窃取する不正プログラムのBancosが、約5.5倍に増加
IPA(独立行政法人情報処理推進機構)は、2014年第1四半期(1月~3月)のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況および相談受付状況を発表した。
2014年第1四半期に寄せられたウイルスの検出数は2013年第4四半期28,332個より2,246個(約7.9%)少ない26,086個。また2014年第1四半期の不正プログラム検出数は2013年第4四半期69,014個から49,753個(約72%)多い118,767個だった。
個別のウイルス、不正プログラムに着目すると、検出数の増加がもっとも顕著だったのはインターネットバンキングのログイン情報を窃取する不正プログラムのBancosで、約5.5倍に増加した(2013年第4四半期7,378件、2014年第1四半期41,113件)。
いわゆる「ウイルス」は2013年からわずかながら減少傾向にあるようだ。一方インターネットバンキングの件など、不正プログラムが急増している。国内の大手銀行はマスメディアを使って注意を喚起するなど、直接的な被害はもちろん間接的な被害も甚大となっている。また利用者側にとってもインターネット取引の際に求められる情報がどんどん増えていくなど、煩雑さが増えている。
利便性と安全性のバランスはいつも難しい。
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