全戸一括型マンションISPシェア、UCOM光 レジデンスがシェアトップに

2014年6月4日 15時31分更新


・全戸一括型のシェア首位はアルテリア・ネットワークスの「UCOM光レジデンス」
・固定ISP市場が成長鈍化するなか、全戸一括型は注目が集まる市場

 
 
 MM総研は、2014年3月末時点の全戸一括型マンションISPシェア調査結果を発表した。
(ISP=インターネット・サービス・プロバイダ)

 集合住宅向けの全戸一括型ブロードバンドサービスも拡大しているなか、2013年度末(2014年3月末)時点の全戸一括型マンションISP全体の提供戸数は127.9万戸となっており、サービス別シェアでは、全体の19.5%を占めるアルテリア・ネットワークスの「UCOM光 レジデンス」がトップとなった。ネットコミュニケーションズの「e-mansion」が16.3%で第2位。13.7%のシェアを獲得したファミリーネット・ジャパンの「CYBERHOME」が第3位で、これら上位3社で市場のおよそ半分(49.5%)のシェアを握っている結果となった。

全戸一括型マンションISPシェア

全戸一括型マンションISPシェア

 集合住宅向けの全戸一括型ブロードバンドサービスも拡大している背景としては、HEMS (家庭用エネルギーマネジメントシステム)や、MEMS(マンションエネルギーマネジメントシステム)、電力の一括受電サービスなど、インターネットサービスだけでなく付加価値を高めたサービスを提供する事業者が増えていることが挙げられる。
 モバイルインターネットの普及を受け、固定ISP市場は成長鈍化が鮮明になるなか、こういった付加価値を高めたサービスで、全戸一括型のマンションISP市場はますます注目が集まる可能性が高い。

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