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【第21回東京国際ブックフェア】BoolLive!とTSUTAYAによる新たな電子書籍販売――凸版印刷ブース

 7月2日から5日にかけて、東京ビックサイトにて国内最大の本の展示会「第21回東京国際ブックフェア」が開催された。電子書籍の最新サービスなどを展示する「第18回国際電子出版EXPO」など5つのイベントも併催されており、過去最多の1500を越える出展ブースが並んだ。DenpaNewsでは本イベントにおいて展示されていた電子書籍・出版に関するブースについて紹介していきたい。

 本記事においては国内大手印刷会社である凸版印刷のブースについて紹介する。

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・BookLive

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 「BookLive!」は凸版印刷グループの子会社が運営する電子書籍サービスだ。他の電子書籍サービスと同様、パソコン、スマートフォン、タブレットで閲覧できる他、電子書籍専用リーダーの「Lideo」も備え、国内の電子書籍市場では最大規模を誇る。ブースでは先日発表されたのTSUTAYAとの連携サービスなどが展示され、賑いをみせていた。

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 「AirBook」はTSUTAYAで本を購入する際にTカードを提示すると、購入後に無料、もしくは割引価格でBookLive!でも読めるようになるというもの。TカードとBookLive!のアカウントを紐付けすることで実現し、ブースのデモンストレーションでは購入した瞬間には自動的にBookLive!の本棚に並び、購入した冊子がスマートフォンで閲覧できるようになっていた。またTSUTAYAで本を注文すると、到着までの間はBookLive!で電子版が見られるという「FastRead」というサービスも予定されている。TSUTAYAとBookLive!で共通本棚を作成し、それぞれで購入した電子書籍と紙の本を一元管理できるサービスも用意しているという。

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 ブースでは「BookLive! SPOT」の展示も目を引いた。TSUTAYAの「BOOK&CAFE」スタイルの店舗に設置する予定の無料Wi-Fiスポットサービスだ。BookLive!の電子書籍を格納した小型サーバーに手持ちの端末を接続させるだけで、アプリや会員登録を必要とせずにブラウザにて電子書籍を手軽に読めるサービスだ。「BOOK&CAFE」はくつろぎと読書の関係に着目したサービスであり、本サービスはその中で如何に電子書籍に触れてもらうかを目的としている。そのためBookLive! SPOTのコンテンツは試し読みなどではなく、1冊の内容を丸々読めるようになっている。また読んでいる書籍が気に入れば、BookLive!への登録が必要なものの、その場で購入することができる。

 TSUTAYAとの連携は出版社からの許諾が必要な部分が多く、交渉はまだ途上だが年内には開始させたいという。TSUTAYAの利用層は若年層という点と、レンタルサービス等でのモノへの所有感の考えなど、電子書籍のユーザーと重なる部分も多いとみている。電子流通は広まりつつあり、ニーズは確実にあると踏んでおり、紙と電子、TSUTAYAとBookLive!と、お互い長所を生かしたサービス展開を目指していくとブースの担当者は語ってくれた。

・Toppan Contents Station

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 近年書籍の発行部数が落ちていると言われて久しいが、特に雑誌に顕著だと言われる。凸版印刷ではそうした業界の状態を踏まえ、電子媒体にて雑誌を記事単位で配信するコンテンツビジネスに取り組んでいる。今春に「中吊りアプリ」という雑誌コンテンツを記事単位で購入できるスマートフォン向けアプリを国内初公開した他、「中吊りアプリ」の経験を活かし、さらなるエンターテイメント性を加えたiPhone向けコンテンツ配信プラットフォーム「マガ・ジーン」、人気のあるキュレーションマガジン「Flipboard」等へのコンテンツ供給によるプロモーション効果を狙った集客モデルの構築など、雑誌の新たな売り方に取り組み続けている。
 数ある雑誌をデーテベースに記事単位で保存することでユーザーへも届きやすくし、記事コンテンツをスマートデバイスならではの見せ方にすることでより訴求性を高めていくことを目指す。またこの際コンテンツ配給の出口を固定せず、ユーザーごとに多様な伝え方を用意するのが重要だとブースの担当者は語る。既存のデータベースから如何にユーザーへダイレクトへ届けるか、業界の今後のためにも凸版印刷の取り組みに期待していきたい。

【第21回東京国際ブックフェア】hontoで広がる電子書籍の世界――大日本印刷ブース

 7月2日から5日にかけて、東京ビックサイトにて国内最大の本の展示会「第21回東京国際ブックフェア」が開催された。電子書籍の最新サービスなどを展示する「第18回国際電子出版EXPO」など5つのイベントも併催されており、過去最多の1500を越える出展ブースが並んだ。DenpaNewsでは本イベントにおいて展示されていた電子書籍・出版に関するブースについて紹介していきたい。

 本記事においては、国内の大手印刷会社である大日本印刷(DNP)のブースを紹介する。

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・honto

 hontoはDNPが運営するハイブリッド書店サービスである。書店と通販サービス、電子書籍を連動させ、紙と電子の両方の強みを生かしたサービスを行なっている。電子書籍はスマートフォン、タブレットなどで読めるのは勿論、リアル書店とも連携して店頭のPOPや書店員のレビューなども閲覧できる。またhontoで購入した本は紙、電子問わずに一元管理することができ、ネットだけでなく店で買った本も同様に管理できる。
 以上のような便利なサービスを備えるhontoだが、DNPのブースでは更なるサービスを展示していた。

・デジタル新聞ダイレクト by honto

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 専門・業界新聞の電子版を購入できるサービスだ。現在はパソコンからの閲覧に限られているが、スマートフォン、タブレットでの閲覧も準備中だという。
 紙の新聞と同じタイミングで購入でき、新聞紙面と同じレイアウトの記事をいつでも、どこでも読むことができる。購読者側は企業内での複数人での同時閲覧や社外への持ち出しが可能になり、また発行側も必要な専門情報を迅速に届けることができ、読者の利便性に応えることで新規購読者の獲得につなげることができる。
 今ところ建設・住宅分野、食品・飲料分野、メディア・プロモーション分野の新聞を準備しているという。

・honto for ニンテンドー3DS

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 こちらはニンテンドー3DSで読める児童書専門書店だ。ニンテンドーeショップから無料でダウンロードできるソフトであり、そこで作品を購入する仕組みとなっている。
 電子書籍市場では、子供のスマートデバイスの所有率が低いことから児童書を電子書籍化する出版社が少なく、その点をカバーする目的で始まったサービスである。ニンテンドー3DSで読めるようにすることで、子供も手軽に電子書籍に触れる機会をつくっていく狙いだ。児童書だけでなく学習漫画も取り揃える他、読んだ冊数によってトロフィーが送られる機能など、子供に合わせたソフト作りを心がけている。

・OKURIBON「おくりぼん」

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 7月1日よりスタートした、本にリボンを添えて贈る「OKURIBON」キャンペーンだ。「本を贈る」ことを文化として根づかせたいという狙いがあるという。
 全国23のキャンペーン実施店では、作家や書店員が「OKURIBONブック・コンシェルジュ」となり、結婚記念日や子供にプレゼントしたい本など、コンセプトに合わせてお薦めする書籍を陳列した「OKURIBON特設コーナー」が設置される。ギフト用に書籍を購入した客には、特製しおりの提供や特製の包装紙とシールによるラッピングサービスを無料で行うという。
 またネットストアからでもギフトラッピングとメッセージカードを付けて贈れる他、書店員や作家の推奨本を同様にみることができる。電子書籍も「おくりぼん」として送ることが可能だ。

・hontoカフェ

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 ブースではhontoカフェの体験コーナーも設けられていた。hontoカフェとは、DNPが運営する体験型のショールーム「コミュニケーションプラザ ドットDNP」内にある電子書籍を体験できるカフェスペースのことである。
 ハイブリット書店サービスである「honto」のコンセプトカフェであり、コーヒーや軽食を楽しみながら、備え付けのタブレットで「立ち読み」コンテンツを体験できる。如何に電子書籍に気軽に触れてもらうかを意識されており、hontoで販売中の作品の中からおよそ100冊を自由に試し読みすることが可能。現在はワールドカップに合わせてサッカー雑誌やサッカー関連書籍の試し読みができるそうだ。期間は7月14日まで。

・honto pocket

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 従来の電子書籍リーダーといえば、ネットに接続して自分で書籍を選んで購入し、ダウンロードするものが一般的だ。しかしネットに接続するのは勿論、会員登録など煩雑な手間があり、そうしたことが苦手な人にとっては電子書籍はハードルが高いものとなってしまっている。その点、この「honto pocket」はそうした人にも手軽に電子書籍に触れてもらえるような作りになっている。
 購入時点でコンテンツはインストールされており、完全オフライン仕様だ。単三電池で駆動するので手に入れたらすぐ読めるようになっている。大きさはだいたい文庫本サイズで手に馴染みやすい。操作も物理ボタンで行うので簡単だ。また「インクルーシブデザイン」を心がけており、高齢者や弱視の人など、全ての人が読書を楽しめる環境の提供を目指しているという。

 ブースでは早川書房のアガサ・クリスティ全集(100冊)や双葉社の「若さま同心 徳川竜之助」全13巻がインストールされ、ハードカバーの装丁を思わせる専用のパッケージに入れられて展示されていた。本棚に紙の本と並べても違和感はないだろう。通常の文庫本ならおよそ150冊入る容量なので、このように全集やシリーズもの、専門書やプロがセレクションしたものなどをセットにし、それぞれ専用のパッケージにして販売する予定だ。価格は紙の本を揃えるよりは安価になるようにするという。

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 また「LIFE BEST」という企画も展示されていた。缶の中には非常時に読みたい本などがインストールされたhonto pocketの他に包帯や薬、懐中電灯などが入れられており、災害時などに持ち出せるパケージとなっている。電池さえあれば読めるネット環境がなくても読めるという利点が生かされており、honto pocketの1つの可能性を感じられる。

 現在のところコンテンツの出し入れは想定しておらず、後から追加するといった使い方はできない。しかしブースの担当者によれば、将来的には本を何冊も運ぶのが難しい高齢者のために、図書館などでコンテンツの入れ替えができるようにし、honto pocketを用いた電子書籍の貸出のようなことをやっていきたいという。

・スマートグラスを利用した読書体験

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エプソンのMOVERIO

エプソンのMOVERIO

 最後にエプソンのスマートグラス「MOVERIO」を利用した新たな電子書籍・出版の試みを紹介したい。
 MOVERIOを使用して電子書籍を読むときのメリットは両手を自由に使える点である。本体のジャイロセンサーを利用することで、首を上下左右にふることでページをめくったりスクロールすることができる。
 既存の印刷物を利用した使い方も案内されていた。展示ではMOVERIOをかけてモナリザのページを見ると、ルーブル美術館の360度のパノラマ画像が表示された。勿論首を動かすことで視点を変えることもできる。またコミックの表紙を認識すると自動的に映画の予告動画が再生されたりと、新しい読書体験をすることができた。
 DNPとしてはこうした試みで新たな読書スタイルを提案し、出版コンテンツの楽しみ方を拡げることを目的としている。観光案内やテーマパーク、博物館だけでなく、工場などのビジネスシーンでの活用も目指しており、今後も注目していきたい分野である。

【第21回東京国際ブックフェア】誰でも電子出版できるサービス「楽天koboライフティングライフ」――楽天Koboブース

 7月2日から5日にかけて、東京ビックサイトにて国内最大の本の展示会「第21回東京国際ブックフェア」が開催された。電子書籍の最新サービスなどを展示する「第18回国際電子出版EXPO」など5つのイベントも併催されており、過去最多の1500を越える出展ブースが並んだ。DenpaNewsでは本イベントにおいて展示されていた電子書籍・出版に関するブースについて紹介していきたい。
 本記事においては「出版にもっと自由を」と掲げられた楽天Koboのブースを紹介する。

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・楽天コボKoboライフティングライフ
 誰でも手軽に電子書籍が出版できるようになるサービス「楽天Koboライフティングライフ」がブースでは紹介されていた。特徴は出版に当たっての必要な経費がかからない点だろう。小説、漫画だけでなく、ブログや写真集など様々なタイプの電子書籍を出版でき、自らの本を無料でプロモーションすることもできるという。
 出版の管理はダッシュボードで簡単にでき、売上をリアルタイムで知ることができ、またそれに応じて価格変更も容易に行える。

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 具体的なサービスのスケジュールはまだ未定だが、少なくとも年内には提供が開始される予定だ。楽天KoboのライバルでもあるAmazonのKindleでも「Kindle ダイレクト・パブリッシング」という電子出版サービスを行なっているので、それの対抗サービスになるだろう。

・BooCa
 BooCaとは電子書籍を実際の店舗で販売する実証事業であり、楽天KoboとBookLiveの2つの電子書籍サービスが参加している。
 実際の店舗に電子書籍のカードを陳列販売し、ユーザーは購入後にどちらかのサービスを選択して商品をダウンロードすることになる。1つのカードで両方のサービスは利用できないので注意する必要がだ。使い方としてはiTunesカード等のプリペイドカードに似た仕組みで、カードの裏に電子書店にリンクするQRコードと、ダウンロードコードが記載されている。約3000タイトルが用意されており、「Lideo」などそれぞれの専用端末は勿論、スマートフォン、パソコンでも閲覧できる。

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 このBooCaサービスのメリットは、リアル書店の魅力である「空間」を生かした陳列販売ができる他、通常の図書と同じく図書カードや現金など多様な決済手段で購入でき、ユーザーが好きな電子書籍サービスを選択できることが挙げられる。また紙の本とのセット販売など、様々な販売形態を展開予定だという。
  現在は有隣堂のヨドバシAKIBA店、三省堂の神田町本店、本の豊川堂のカルミア店、今井書店の本の学校ブックセンターの4店で実施されている。
 
 実店舗と電子書籍は従来、対立軸で考えられてきたが、書店側も今後の売上を伸ばすために電子書籍は避けられざるをえなくなってきている。対立ではなく、それぞれの良さを生かした販売方法として、注目していきたい。

【第21回東京国際ブックフェア】Twitterのタイムライン上で「試し読み」ができる「Tw-ePub」――KADOKAWAブース

 7月2日から5日にかけて、東京ビックサイトにて国内最大の本の展示会「第21回東京国際ブックフェア」が開催された。電子書籍の最新サービスなどを展示する「第18回国際電子出版EXPO」など5つのイベントも併催されており、過去最多の1500を越える出展ブースが並んだ。DenpaNewsでは本イベントにおいて展示されていた電子書籍・出版に関するブースについて紹介していきたい。

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 本記事においては、Twitterのタイムライン上で電子書籍を読めるビューワーを本イベントにおいて発表したKADOKAWAのブースを紹介する。

・Tw-ePub

 7月2日、KADOKAWAはTwitter Japanの協力のもと、Twitterのタイムライン上で電子書籍が読めるePubビューワーを開発したと発表した。KADOKAWAのブースではこの新サービスの体験を展示していた。
 このビューワーは電子書籍のePubデータをツイートに埋め込み、タイムライン上で誰でも読めるようになるものだ。あくまで「試し読み」の範囲までしか読むことはできないが、わざわざリンクから別サイトに移動しなくても読むことができ、多数の人に読んでもらうことでプロモーション効果を狙う。
 専用サイト「Tw-ePub」から作品を選び、作品詳細ページのツイートボタンからツイートすることで、ツイートにePubを埋め込むことが出来る。またそのツイートをユーザーがリツイートすることで、企業側がわざわざ宣伝せずとも、気に入った作品をユーザー自身が宣伝してくれることでさらなる拡散を狙える。
 ページの最後には購入サイトへのリンクや関連商品が表示され、気に入った作品はすぐに購入できるようになっている。

 PC、スマートフォン問わず閲覧することができ、あくまで動作保証は公式クライアントのみだが、他の多様なTwitterアプリでも問題なく読むことが出来るだろうという。
 本サービスはKADOKAWAグループのみの出版物を扱うのではなく、オープンなサービスとして提供していく。現在主に電子出版業界と交渉中であり、年内には10万コンテンツの配信を目指しているという。将来的にはAmazonのようなところとも提携するかもしれないともブースの担当者は話してくれた。KADOKAWAはこの新機能を「電子書籍の立ち読み」と表現し、あくまで電子書籍の普及に役立てていきたいという。

・Walker47

 ブースでは先月サービス開始したスマートフォン向け地域情報サイト「Walker47」の紹介も行なっていた。
 Walker47は全国を1952地区に分割し、1200人の地域編集者によってその地域密着型の情報を発信するサービスだ。地域編集者は地元タウン情報誌やNPO法人に所属しており、グルメを中心に、スポット、イベント情報など地元ならではの情報を浅く、広く発信する。一方、KADOKAWAの編集者によっても映画、音楽、TV、美容、健康、レシピといったコンテンツも合わせて提供することで、幅広い層のユーザーに受け入れられるサービスを目指す。 従来の口コミサイトなどと違う点は、編集者によって情報の取捨選択が行うことで信頼性のある情報を提供できる点だ。

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 登録すれば会員も投稿可能あり、より幅広い情報に触れることができる媒体となっている。またGPSの位置情報の取得によって地域情報が出し分けられるので、普段の生活だけでなく、旅先の情報を集めるときにも役立てることが出来る。
 人から人へ、街から街へと、日本全国すべての人がつながっていく『オープンな地域情報メディアサービス』を目指していくという。

ソフトバンク、テレビチューナー搭載のモバイルWi-Fiルーター発売へ

・テレビチューナーを搭載し、外出先でもテレビ視聴を可能にするモバイルWi-Fiルーター
・下り最大110Mbpsの「SoftBank 4G」をはじめとした高速マルチネットワークに対応
・約5秒の高速起動に安心の長時間利用

 
 
 ソフトバンクモバイル株式会社はテレビチューナーを搭載したモバイルWi-Fiルーター「Pocket WiFi SoftBank 304HW」(Huawei製)を開発し、2014年7月中旬以降に発売すると発表した。これによりiPhoneやiPadを含めてテレビ機能を搭載していないスマートフォンやタブレットなどからテレビを視聴可能になる。

 またwi-fiルータとしても、下り最大110Mbpsの2.5GHz帯の「SoftBank 4G」に加え、1.5GHz帯の「ULTRA SPEED」、イー・モバイルの1.7GHz帯などを利用可能なマルチネットワーク対応となる。さらに起動時間が5秒と短く、大容量バッテリーも特徴。約2,400mAhの大容量バッテリーを搭載しており、連続通信時間約9時間を実現。テレビ視聴時も、フルセグで約9時間、ワンセグで約11時間の連続視聴が可能となっている。

 詳しいスペックは以下の通りだ。
通信方式 W-CDMA方式(1.5GHz/1.7GHz/2.1GHz)
FDD-LTE方式(1.7GHz)
AXGP方式(2.5GHz)
サイズ(幅×高さ×厚さ)/重さ 約101×59.5×15.9mm/約130g
連続通信時間/連続待受時間 約9時間/約700時間※3
内蔵バッテリー 約2,400mAh
通信速度 下り 最大110Mbps
上り 最大10Mbps
Wi-Fi(対応規格、周波数) IEEE 802.11 b/g/n(2.4GHz、5GHz)
ディスプレー 2.4インチカラー液晶
最大同時接続台数 10台※4
カラーバリエーション ダークシルバー、レッド

 wi-fiルーターにTVチューナーを付けるという発想はおもしろい。「どうせなら」というユーザーも少なからずいると思われる。電波状況や料金プランではなく、ハードによる差別化という新しい試みといえるかもしれない。

【第19回国際電子出版EXPO】iBeaconに対応した電子雑誌の登場――モリサワブース

 7月2日から5日にかけて、東京ビックサイトにて国内最大の本の展示会「第21回東京国際ブックフェア」が開催された。電子書籍の最新サービスなどを展示する「第19回国際電子出版EXPO」など5つのイベントも併催されており、過去最多の1500を越える出展ブースが並んだ。DenpaNewsでは本イベントにおいて展示されていた電子書籍・出版に関するブースについて紹介していきたい。

 本記事においては、Appleにプリインストールされている雑誌購読アプリ「Newsstand」において、国内の刊行物のおよそ40%で採用されている「モリサワNeswstandアプリ」で有名なモリサワのブースを紹介する。

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 「モリサワNeswstandアプリ」は元データはPDFのみでNeswstandへ配信可能、サーバーも不要で、小さい初期投資で始められる点で人気を博し、今では100誌以上で採用されている実績をもつ。今回のブースではそんな「モリサワNeswstandアプリ」の新機能を紹介していた。
 1つ目はTwitter連動である。雑誌を読みながら、紙面から直接投稿できる機能だ。その投稿を見た人をアプリに誘導することで、新たな読者を増やす狙いがある。
 2点目はiBeaconへの対応だ。正式に実装されれば業界初となるiBeacon対応雑誌アプリとなる。iBeaconとは、ビーコンと呼ばれる電波を発信する機器が、近づいた端末へと様々な情報を配信できる機能のことだ。ビーコンは手のひらよりも小さい大きさなので設置が容易な点や、ユーザーが端末側を操作しなくても自動的に受信しプッシュ通知してくれる手軽さ、クーポンや広告の配信が容易にできるなど、O2Oビジネスから大きな注目を浴びている。使用するにはBluetoothをONにしておく必要がある。
 雑誌にiBeaconが対応することでどのようなことが可能になるか。ある雑誌の読者が雑誌に掲載された店に近づくと、読者のiPhoneが店側が設置したビーコンの電波を自動的に受信し、プッシュ通知してくれる。そこでお店の案内やクーポンを配信することで店舗に誘導することができるようになる画期的な試みだ。
 3つ目は地図表示だ。雑誌に掲載されている店舗を、端末側の地図アプリに表示させることが出来る。
 2点目と3点目が合わされば、読者としては今まで以上に雑誌に掲載された店舗へ足を運びやすくなるし、店側も雑誌に掲載されることで今まで以上に集客に期待できるようになるだろう。他にも音声読み上げ機能や、手書きによるメモ・マーカーなど豊富な機能がついている。

 またモリサワは「MCMagazine」「MCComic」「MCBook」など専門的知識がなくても電子雑誌、電子書籍を作成でき、またInDesignなどの組版データやPDFファイルなどを手軽に電子書籍として出版できるファイルに変換できる制作支援アプリを多数リリースしている。この度のブース出展では、それらで作成したファイルを1度のファイルアップロードで複数の電子書店へ書籍の配信を行えるようにするサービス「MCGate」の参考出品も行われていた。

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 これらサービスはできるだけリソースを割かずに出版できるという点で、大手の出版社だけでなく、中小の出版社の電子出版を支援するものになるだろう。さらなる電子書籍・雑誌の普及に向けて、モリサワの活躍に大きく期待したい。
 また一読者としても、モリサワのサービスによって作られているコンテンツというのが1つの選択肢になる時も来るかもしれない。

 なお7月3日に同イベントにおいて、モリサワは「モリサワNewsstandアプリ」を使用して如何に電子出版を成功させていくのか、「食」の専門誌として60年以上の歴史を持つ柴田書店が10万ダウンロードを達成した例を交えてセミナーを行なった。その様子は以下を参照してもらいたい。
・CSNews:【第19回国際電子出版EXPO】「Newstand アプリで見せる電子公告」
 http://www.csnews.jp/seminar/seminar/20140707_10.html

ブロードバンドサービス、純増数は頭打ちか

・2013年度末の光回線は2,537万件、純増数は152万件に留まり成長鈍化傾向
・NTTグループの光回線シェアは東日本エリアで77%、西日本エリアでは65%
・2013年度の光回線サービス純増数はNTT東が44万件でKDDIの37万件を上回る

 
 
 7月4日、ICT総研は2014年度ブロードバンドサービスの東西エリア別市場動向に関する調査結果を発表した。

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 ブロードバンド総契約者数は2014年3月で4,335万人となり、前年度比およそ6.8%増の結果となった。全国世帯数比の普及率は77.5%となっている。
 内訳を見てみると、WiMAXなどのブロードバンドワイヤレスアクセス(WBA)が年々順調に増加しているのが目立つ。光回線は59%と高い割合を占めているが、前年度からの純増数は152万件と微増となっている。ADSL回線は減少傾向が続き、CATVインターネットは横ばいを維持している。
 ICT総研は来年度の予測は全体で4,592万件になる見通しを立てており、光回線、WBAがそれぞれ伸びる分野と分析している。

 また光回線事業者の加入者数シェアを東西エリア別に発表している。
 
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 東エリアではNTT東日本が77%ものシェアを誇っており、KDDIも徐々にシェアを伸ばしているものの、17%にとどまっている。一方西エリアでもNTT西日本が65%と大きく占めているものの、ケイ・オプティコムが12%、KDDIが9%、電力系が7%と東日本に比べて競争が激しいことが伺える。
 
 
 一方光回線サービスの年間の純増数を見てみると、NTTはシェアは大きいものの、純増数はそこまで伸びていない。

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 2012年はKDDIが「auスマートバリュー」という携帯電話との割引プランで大きく数字を伸ばした一方、NTTは純増数は伸び悩んでおり、純増数は逆転している。しかし2013年は「思いっきり割」などの新規加入者向け販売施策で再び純増数でKDDIからトップを奪還している。
 だがWiMAXやワイヤレスシティプランニングなどの無線ブロードバンドアクセスや、携帯電話のLTEサービスが普及しつつあることで、光回線サービスの需要自体が頭打ちとなっているのは否めない。固定回線とモバイル回線の通信速度差も縮まりつつある今、固定回線をモバイルに置き換えるユーザーも増え始めているという。

 純増数が頭打ちとなった光回線市場ではあるが、NTT東西が発表した光回線の卸売販売「光コラボレーションモデル」は注目すべきサービスだろう。実施されれば多くの業者がモバイルサービスとのセット販売に乗り出すことが確実なため、再び純増数が増加に転じる可能性があるとICT総研は予測している。
 
 
 なお詳細なレポートに関しては以下のリンクを参照してもらいたい。
・ICT総研:2014年度 ブロードバンドサービスの東西エリア別市場動向調査
http://www.ictr.co.jp/report/20140704000064.html

格安SIMカードの認知度は27.4%、利用率は4.8%に留まる

・格安SIMカードの認知度は27.4%、利用率は4.8%
・格安SIMを利用しない理由は、「通信量の制限」と「新たな端末が必要」がトップ2

 
 
 株式会社インプレスビジネスメディアは、MVNO(仮想移動体通信事業者)の格安SIMカードに関する調査を実施した。

 格安SIMカードの認知度については「よく知っている/人に説明できる」が7.7%、「だいたい知っている」が19.7%となり、両者を合わせた認知度は 22.8%となった。一方、利用状況については、4.8%が「現在利用している」と回答し、 1.4%が「過去に利用したことがある」と回答するなど格安SIMの利用者はまだ限定的。

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 なお利用端末については「スマートフォン(Android)」が 49.3%と約半数で、以下「タブレット(Android)」、「iPhone」、「モバイルWi-Fiルーター」と続いた。

 一方で「検討したが利用していない」理由については、「通信量の制限がある」が28.2%で最も高く、「利用できる端末を新たに入手する必要だった」が28.2%、「携帯電話会社との契約が残っている」が25.6%と僅差で続いた、

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 スマートフォンなどのモバイル機器のデータ通信料金を節約できるとして注目が集まっているMVNOの格安SIMカード。一部のユーザーはうまく利用しているが、料金は魅力でもSIMフリー端末が必要になるなど、利用の普及にあたっては、まだまだ障壁がありそうだ。

「Yahoo!ボックス」にスマホ限定で容量無制限プラン登場

・オンラインストレージサービス「Yahoo!ボックス」で容量無制限プランを提供
・一般ユーザーは月額690円(税込)、「Yahoo!プレミアム」会員は月額490円(税込)
・オンラインストレージは低価格競争が激化

 
 ヤフー株式会社はオンラインストレージサービス「Yahoo!ボックス」において、スマートフォンアプリ限定で容量無制限でデータが保存できるオプションプラン「Yahoo!ボックス 容量無制限オプション」の販売を開始した。
 当プランでは「Yahoo!ボックス」で通常使用する保存フォルダ(マイフォルダ)とは別に、「容量無制限フォルダ」が新たに設置され、写真や動画の保管や、端末のバックアップなど、容量を気にすることなく無制限でデータ保存ができるようになる。ただしデータの共有には対応しておらず、PCから直接は利用できない。

 利用料金は一般ユーザーは月額690円(税込)、「Yahoo!プレミアム」会員は月額490円(税込)。

 容量無制限で利用できるのはメリットが大きそうだ。たしかに、オンラインストレージ領域はサービス提供社が乱立しており、その内容や料金プランは様々。また、1つのサービスで容量制限を超えてしまうユーザーは複数社のサービスをまたいで利用するなど、利用環境が煩雑化している。容量無制限となれば、そういった状況を一気に解消出来る可能性もある。一方、スマートフォンからの利用限定で容量無制限が必要なのか、疑問に思う点もある。
 先日競合サービスとなるgoogleドライブも大幅に料金を下げたばかり。オンラインストレージサービスは、ますます値下げ競争が激化している。

スマートフォン利用、40代と50代の間で使い方の差が浮き彫りに

・スマートフォンの利用について「ゲーム」、「音楽」、「買い物」、「SNS」機能で40代以下と50代以上に格差
・利用・閲覧するサイトおよびアプリのジャンル、ほぼ全てのジャンルで50代以上で利用数が大きく減

 
 
 楽天リサーチ株式会社はスマートフォン利用に関するインターネット調査を実施し、その結果を発表した。

 スマートフォンの利用機能について聞いたところ「電話」「メール」の機能はどの世代も多数が使っており「地図・ナビの利用」、「LINE等の無料コミュニケーションサービス」も年代別の差は比較的小さかった。一方「ゲーム」、「音楽を聞く」、「買い物をする」、「SNS」の機能においては、50代以上でユーザーが顕著に減っており、40代以下と50代以上の格差が浮き彫りとなった。

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 スマートフォンでよく利用・閲覧するサイトやアプリのジャンルについて聞いたところ、ほぼ全ての項目において、40代以下と50代以上の利用数に大きな差が見られた。特に「ブログ」、「つぶやき系」、「動画サイト」、「ショッピング」、「店舗情報」においては、40代と50代に15ポイント以上の差があった。

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 スマートフォンを利用している際に不便だと感じる点については、全体では「文字入力がしにくいから(53.3%)」、「電池消費が早い(50.8%)」、「画面が小さいから(48.1%)」という結果となった。また、年代別でみると、年代が上がるにつれ「文字が見にくい」、「画面が小さい」などの視覚的な問題により不便を感じているユーザーが多かった。

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 スマートフォンに関しては、40代と50代との間でその利用形態に総じて大きな差があるようだ。ただスマートフォンについては、端末の機能そのものよりも、アプリを含めた、その具体的な利用形態の広がりに魅力があると言える。50代のユーザーに魅力があるアプリがあれば、スマートフォンに対する満足度も高まるかもしれない。そういった意味では、ハード・ソフト両面でアプローチすることで、最大のボリューム層を獲得出来る可能性がある。