ソフトバンクが米国に新会社「SB Neo」設立

2026年7月10日 10時00分更新


 ソフトバンク株式会社およびソフトバンクグループ株式会社は2026年7月2日に、米国においてネオクラウド事業を展開するための新会社「SB Neo, Inc.」(仮称)を2026年7月中に設立すると発表した。出資比率はソフトバンク株式会社が51%、ソフトバンクグループ株式会社が49%であり、新会社はソフトバンク株式会社の連結子会社となる。新会社はグループが有する10ギガワット(GW)規模の巨大なエネルギーおよびAIインフラの基盤を活用し、米国に拠点を置くハイパースケーラーなどの大企業向けに、高度な「ネオクラウドサービス」を提供する計画だ。2027年度中の商業サービス開始を皮切りに、大規模AIモデルの学習や推論処理に不可欠な計算資源を段階的に供給していく方針が掲げられている。生成AIの急速な普及に伴って世界規模での計算資源不足が深刻化する中、大規模なインフラを垂直統合型で保有する今回の新会社設立は、日本の通信大手がグローバルなAIインフラ市場での存在感を高めるための重要な戦略的布石と言える。

 この事業の最大の特徴は、10ギガワット規模におよぶ圧倒的な電力確保の目どと、先進的なAIインフラの融合が基盤にある点だ。現在の世界的な生成AI開発競争は、高性能なAIチップの調達のみならず、膨大なデータを処理するデータセンターの稼働に必要な「クリーンで大規模な電力資源の確保」へと主戦場が移り変わっている。このような中で、ソフトバンクグループが米国本土で巨額投資を進めているマルチギガワット級の大規模AIインフラ構築プロジェクトの人材や土地、インフラ基盤などの強力なリソースを新会社へ直接投入して事業推進を強力にサポートする体制が敷かれた。新会社「SB Neo」はこの圧倒的なエネルギー基盤を強力な参入障壁および武器として活用することで、米国における旺盛なAIデータセンター需要と持続可能な計算資源に対する要求を、他社に先駆けて確実に取り込んでいく戦略を展開する構えだ。

 新会社によるサービス展開においては、日本国内のビジネスで培われた高度な運用ノウハウや知見が存分に活用される仕組みとなっている。ソフトバンク株式会社は、AIデータセンター向けソフトウェアスタックである「Infrinia AI Cloud OS」を活用した最先端のGPUクラウドサービスのベータ版を、すでに2026年5月から日本国内市場に向けて先行して提供している実績がある。この国内での運用経験や最適化技術、そしてソフトウェア制御の専門知識を米国での新事業へと横展開することで、大規模AIモデルに最適化された効率的かつ高品質なネオクラウドサービスを迅速に構築・提供することが可能となる。さらに、ソフトバンクグループが深い資本関係を持つOpenAIをはじめとする世界トップクラスのAI開発企業やハイパースケーラーが初期の需要基盤を支える見通しであり、日米を跨いだグループシナジーを最大限に発揮することで、新会社は単なる通信事業者から「AI計算リソースインフラの世界的巨人」への変革を牽引していく方針だ。

 この改定により、ソフトバンクグループは世界最高水準のAIインフラと圧倒的な電力を武器に、激化する世界のAI革命を主導する強固な基盤を確立することを目指す。

参考URL:https://www.softbank.jp/corp/news/press/sbkk/2026/20260702_01/

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