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日本通信はドコモとソフトバンクのネットワークを活用した「2SIMルータ」を発表

 日本通信は同社のデュアルネットワーク戦略を実現する新製品として「2SIMルータ」を発表した。

 「2SIMルータ」は主回線にNTTドコモのネットワーク、副回線にソフトバンクのネットワークを使用しており、主回線に何らかの障害が発生した際は副回線に切り替わって通信を継続することで、単独回線での通信と比較して飛躍的に信頼性を高めた製品となってる。
 基本的にはエンド・トゥ・エンドの通信サービスとして疎通確認を行いながら動作し、所定の疎通確認が取れない場合には副回線に自動的に切り替わり、予め設定してある切替ロジックに基づき主回線に復帰する仕組みとなっている。またその回線切替も、使用目的に応じて様々なロジックをリモートでプログラムすることも可能だ。
 
 「2SIMルータ」は日本通信が契約しているISDN回線 約350万回線と法人向け専用線 約140万回の計490万回線が当初のターゲットになるとしており、あくまで法人向けの提供となる。
 日本通信は来春に99.999%の稼働率を達成する「2Moduleルータ」も発表予定であるとしつつ、ニーズに合わせたデュアル・ネットワーク・ソリューションを選択できるように進めていくとしている。
 

日本通信は法人向けプリペイドSIMサービスを発表、月間5GB利用可能

 日本通信は同社のMVNOサービス「b-mobile」にて、法人向けプリペイドプラン「b-mobile 5GBプリペイドSIMシリーズ」を発表した。11月13日より発売開始。

 日本通信によるとビジネス用途にあわせた法人向けの格安プリペイドSIMの需要が高まっており、プリペイドのSIMはデータ通信を利用する際の、コストと契約手続きをといった2つの問題を一気に解決できる商品であるとしている。

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 「b-mobile 5GBプリペイドSIMシリーズ」は月間のデータ容量が5GB使える3つのプランを用意。それぞれ使用できる日数、料金は30日利用/3,650円、180日利用/18,700円、360日利用/31,800円となっている。
 3つのプランとも上限の5GBを超過すると速度が200Kbpsまで制限される。SIMカードのサイズは標準 SIM、Micro SIM、Nano SIMから選択可能。

日本通信はソフトバンクへHLRの相互接続を申し入れ、実現すれば独自SIMカードの発行も可能に

 9月24日、日本通信はソフトバンクに対して、ソフトバンクの携帯通信網と日本通信のHLRとの相互接続を正式に申し込んだと発表した。

 HLR(Home Location Registerの略)は携帯電話番号や端末識別番号等のユーザ情報を一元管理するデータベースであり、現在MVNO事業社は自社のHLRを使用することはできておらず、そのため日本通信は「サービスの独自性を発揮できない状況が続いて」いると述べている。

 MVNO事業社が独自のHLRを使用できるようになることで、複数キャリアに対応した独自SIMの発行や、電話番号を直接ユーザーに割り当てることができるようになることで独自の音声通話サービスの提供等ができるようになるため、この申込が実現すれば日本通信は他社に無いオリジナルサービスを実現できるようになる。

 日本通信は自社製HLRの活用例として、国内及び海外を含めて日本通信が既に接続している携帯ネットワーク網を一元的に利用できるサービスを構築し、国内外で利用できるIoT機器の輸出の実現を挙げている。

日本通信、VAIO Phoneにセキュリティ対策ソリューション「モバイルIDS」提供

 9月3日、日本通信はモバイルデバイス向けのセキュリティ対策ソリューション「モバイルIDS」を発表した。まずは同社が販売している「VAIO Phone」に、9月18日から提供開始される。

 「モバイルIDS」はネットワークへの不正なアクセスを検知して管理者に通報するシステムであるIDS(Intrusion Detection System)を、日本通信の特許技術によって世界で初めてモバイルデバイスに搭載したもの。同社曰く、未だにソリューションが誕生してきていないモバイル・デバイスのセキュリティに関してのソリューションの第1弾となるという。
 企業や個人でデバイスの扱い方は大きく異なり、その使い方等の現状(Situation)をしっかりと認識した上でのセキュリティ対策が必要になるという点で、「Situation Awareness」(現状認識)をコンセプトにしているという。

 法人向けには100台あたり月額24万円(税別)で提供される。またモバイルIDSを既に試験運用している法人顧客の協力のもと、防御機能を備えた「モバイルIDPS」(Intrusion Detection and Protection System: 侵入検知防御システム)の提供も同時に行われる。

 個人向けにおいては、実際に個人で利用されているスマートフォンにどのような不正ないし不適切な侵入行為が行われているのか、多くのスマートフォンの状況をビッグデータとして解析し続けていく必要があるという考えのもと、「コミュニティ開発プログラム」を用意。同プログラムに参加することで「モバイルIDS」を無料で利用できるようになる。「モバイルIDPS」については第3四半期前半を目途に、既存の「VAIO Phone」と9月3日以降に発売される先着2万台向けに、無料で提供される。

日本通信、VAIO Phoneを活用した法人向けモバイルコミュニケーション・ソリューションを提供へ

 7月24日、日本通信はVAIO Phone企業向けモバイルコミュニケーション・ソリューションを完成させたと発表した。

 本ソリューションではIP電話を使用することでVAIO Phoneに外線番号と内線番号が設定することが可能となり、場所を問わずに電話に出られるようになっている。電話を海外拠点からの発信とすることで国内通話に加え、社員のプライベートな国際通話も会社負担できるようにしているのも特徴だ。
 更にインターネットアクセスを社内LAN経由のみに制限することでセキュアな通信を実現しつつ、個人利用のアプリを制限なく利用させることができるという。またモバイル端末管理(MDM)を利用したセキュリティポリシーも実装しており、遠隔管理にも対応しているため安心して社員が持ち歩けるようになっている。

 本ソリューションはスマホ利用を促進して社員の生産性をあげることを目的としており、日本通信がまず自社に導入することで100人以上の導入事例を実現させたとしている。

日本通信、月額500円から利用できる定額制SIM「おかわりSIM」の販売開始

 6月10日、日本通信は「b-mobileおかわりSIM 5段階定額」という新プランの発売を開始した。

 「おかわりSIM」は受信最大150MbpsのLTEデータ通信を使った分だけ支払う5段階定額制の料金プランとなっているのが特徴だ。1GBまでなら月額500円から利用できる。最大で5GBまで「おかわり」でき、その場合の料金は1,500円となっている。
 5段階定額制の内訳は以下の通り。

1GBまで:500円
2GBまで:750円
3GBまで:1,000円
4GBまで:1,250円
5GBまで:1,500円
(初期費用として別途3000円が必要)

 5GBまで利用した後は最大200kbpsまで速度は制限される。SIMカードは標準、マイクロ、ナノの3種類を用意され、販売はb-mobileオンラインショップ、Amazon、ヨドバシカメラ、イオン、ビックカメラグループにて取り扱われる。
 日本通信は従来の定額制に対して「使わないデータ量を含めた」料金を支払っている点を指摘し、本プランは「定額プランの安心感に潜んでいる無駄なデータ量を排した」ものであるとしている。

イオンモバイルは2015年春夏モデルとして”こだわり”のスマホ3機種発表、子ども向け学習タブレットも

 3月20日、イオンは2015年春夏モデルとして日本ブランドのスマートフォン3機種と、子どもの学習向けタブレットを新たに販売開始することを発表した。

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 今回発表されたスマートフォンは第5弾イオンスマホとして先日既に発表されている「VAIO Phone」も含めて3機種。新たに京セラ製のタフネススマートフォン「KYOCERA S301」と、国内向けでは初となるMVNO向けXperia「Xperia J1 Compact」が追加された。
 今回のラインナップの拡充には当初のターゲット層である主婦層やシニア層に留まらず、40代以上のユーザーが増加してきたことが背景にある。ユーザーの年齢層が変化することでスペックや品質を重視する要望が増えてきたため、それらのニーズに応えるだけでなく、若年層に向け大手キャリアに続く選択肢として選んでもらえるよう、今回のラインナップが選定されたという。そのため従来の価格重視の方向性から、機能、デザイン、品質を兼ね備えた日本ブランドの「こだわり」ラインナップとなっている。

・第5弾「イオンスマホ」:VAIO Phone
 端末についての詳細は先日発表された日本通信の記事を参照してもらいたい。
・日本通信はVAIOブランドを冠したスマートフォン「VAIO Phone」を発表、本体価格は51,000円(2015年3月13日)

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 本体料金は48,000円(税抜、以下同)。分割24回払いの場合は月額2,160円×24回となる。通信プランは日本通信から提供される「VAIO Phone高速定額プラン」と「VAIO Phoneライトプラン」の2つが用意されており、いずれも音声通話に対応している。
 「VAIO Phone高速定額プラン」は月間の通信容量が無制限で高速データ通信が行えるプランで、月額1,980円。端末を分割でセット購入した場合は月額3,980円となる。「VAIO Phoneライトプラン」は月間の通信容量が1GBのプランで月額980円。端末セット購入の場合は月額2,980円。いずれも初期費用として3,000円が発生する。3月13日から予約開始されており、3月22日発売予定。

・第6弾「イオンスマホ」:KYOCERA S301
 「KYOCERA S301」はソフトバンクやワイモバイルで発売された「DIGNO」シリーズと同様のモデル。
京セラ製タフネススマートフォン「DIGNO」、ソフトバンクモバイルとワイモバイルから発売開始(2015年2月27日)

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 IPX5/IPX7・IP5Xに準拠した防水・防塵性能だけでなく、米国軍事規格「MIL-STD810G」に準拠した耐衝撃性能を持つのが最大の特徴だ。
 960×540ドットの5.0インチ液晶やクアッドコアCPUを搭載。またイオンスマホとしては初めてLINEアプリをプリインストールしている他、スマホ初心者向けに「エントリーホーム」を搭載することで、フィーチャーフォンから移行する人にも使いやすい仕様となっている。カラーはガンメタ、ホワイトの2種類。端末代金は29,800円で、24回支払の場合は月額約1,241円となる。

 通信プランはBIGLOBEより提供される「BIGLOBE LTE・3G」音声通話スタートプランと「BIGLOBE LTE・3G」ライトSプラン+音声通話オプションの2つを用意。「BIGLOBE LTE・3G」音声通話スタートプランは月間通信容量が1GBで月額1,350円。端末代金とセットの場合は月額2,591円となる。「BIGLOBE LTE・3G」ライトSプラン+音声通話オプションは月間通信容量が5GBで月額1,650円。端末代金とセットの場合は月額2,891円となる。なお初期費用として3,000円が発生する。3月27日発売予定。

・第7弾 「イオンスマホ」:Xperia J1 Compact
 「Xperia J1 Compact」はSo-netとソニーモバイルコミュニケーションズから発表された端末。端末についての詳しい情報はこちらの記事を参照してもらいたい。
ソニー、国内MVNO向けXperiaモデル「Xperia J1 Compact」を発表(2015年3月20日)

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 Android4.4を搭載。液晶は4.3インチとコンパクトながら、2.2GHzのクアッドコアCPU、2020万画素のメインカメラに防水・防塵機能を搭載するなどハイスペックな性能をもつ。またイオンスマホでは初となるおサイフケータイにも対応。イオンが展開するモバイルWAONにも勿論対応するので、今後のイオンモバイルとイオンの他サービスとの連携面も期待できるだろう。価格は54,800円。24回支払の場合は月約2,283円となる。

 通信プランはSo-netから提供される音声通話付きの3プランが用意されている。下り最大14Mbpsの70MB/日プランは月額1280円、端末代とのセットの場合は月額3563円になる。下り最大150Mbpsの120MB/日プランは月額1580円で、端末代とのセットで月額3863円。下り最大150Mbpsの200MB/日プランは月額2580円、端末代とのセットで月額4863円となっている。いずれのプランも初期費用として3,000円が発生する。4月20日発売予定。

・学研がんばるタブレット

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 「学研がんばるタブレット」は学研とコラボレーションしたタブレット端末。小学1年生から中学3年生までの文科省学習指導要領に対応した学習コンテンツ「学研ビクトリー」を始めとして、「ニューワイド学習百科事典」など学研が提供する学習コンテンツを使用できる。学習を進めて「iポイント」が貯めることで、バッジ交換などができるゲーミフィケーションや「WAONポイント」と交換もできるようになる。また保護者によって利用時間の制限等も可能だ。

 端末はファーウェイ製の「MediaPad T1 8.0」を採用。端末代金は36,000円で24回支払の場合は月額1,500円となる。通信プランはIIJが提供する「IIJmioウェルカムパックforイオン」のSMS対応ミニマムスタートプランが用意され、月間データ通信容量は4GBで月額1040円、端末代金とセットで2,540円となる。プリインストールされている学研のコンテンツは小学1~2年生向けのコンテンツが月額900円、小学3~6年生向けが月額1500円、中学1~3年生向けが月額2000円となっている。

日本通信はVAIOブランドを冠したスマートフォン「VAIO Phone」を発表、本体価格は51,000円

 3月12日、日本通信とVAIO株式会社は協業成果のひとつとしてVAIOブランドのスマートフォン「VAIO Phone」を発表した。ソニーから分社後、VAIO株式会社はハイエンドPC「VAIO Z」を発表するなどブランド復活に向けて期待が持たれている中での発表ということで、いかなるスマートフォンが登場するのか大きな注目が集まった発表となった。

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 「VAIO Phone」は最新OSであるAndroid5.0を搭載したミドルレンジモデルのSIMフリースマートフォン。5インチのHD(720×1280ドット)液晶、CPUは1.2GHzクアッドコアの「MSM8916」を搭載。メモリーは2GBで、ストレージは16GB、カメラはメインは1300万画素、サブは500万画素となっている。
 デザインはVAIO社が担当しており、黒基調のシンプルなデザインとなっている。裏表両面にガラスを採用する一方、側面はマット仕上げとなっており、そのコントラストによってスタイリッシュなデザインに仕上がっているとしている。

 本体価格は一括購入と24回分割払いの2つのパターンを用意。一括価格の場合は51,000円(税抜)。24回分割払いの場合は専用の通信プランは2つ用意されており、音声通話+1GBのライトプランの場合は月額2,980円、音声通話+上限のない高速定額プランの場合は月額3,980円 となっている。日本通信のbマーケットにて3月20日から発売開始。家電量販店やイオンでも順次発売予定となっている。

 率直な感想を言うとやや割高と言わざるをえない。同スペック帯であるASUS製の「ZenFone 5」が3万円以内で購入できるため、やはり一括51,000円というのはネックとなる。またVAIO社がデザインを手がけたとは言え、それでも価格面で納得できるほどのものとは言えないだろう。それでも日本通信とVAIO社の協業は今回が第1弾なので、MVNO業界の発展のためにも両社には今後も期待してきたい。

 主な仕様は以下の通り。
・OS:Android5.0
・CPU:MSM8916/ 1.2GHz クアッドコア
・メモリ:2GB
・本体容量:16GB
・外部メモリ:microSD対応
・液晶:約5.0インチ液晶
・解像度:HD(1280 x 720ピクセル)
・バッテリー容量:2500mAh
・メインカメラ:約1300万画素
・インカメラ:約500万画素
・サイズ:約141.5(H)×71(W)×7.9(D)mm
・重量:約130g
・WiFi規格:IEEE 802.11 a/b/g/n
・ネットワーク
 3G:2100/800MHz
 4G/LTE:2000/1800/800MHz
・Bluetooth4.0、テザリングに対応

VAIOと日本通信が協業発表、VAIOブランドのスマートフォンが来月にも発表か

 12月25日、日本通信株式会社とVAIO株式会社はモバイルネットワーク機能を内蔵する機器に関し協業することで合意したと発表した。
 具体的なことは明らかになっていないが、特設サイトにて”モバイルネットワークを使ったコンピューティングの在り方を追求し新たな市場を創出する”として来月にも「VAIOブランドのスマートフォン」を日本市場に投入することを明らかにしている。

 VAIOはソニーのパソコン事業の低迷を受けてソニーから分離し、2014年7月より「VAIO株式会社」として事業を開始しており、既存のソニーのXperiaとの位置づけとは異なるスマートフォンを出すことになりそうだ。
 日本通信と協業することからMVNO向けの端末を開発していると推察される。富士通、シャープ、京セラに続く存在として、VAIOが参入することで国内有名メーカーが手がける「格安スマホ」は更に盛り上がってくると思われる。

 特設サイトはこちら:http://www.j-com.co.jp/vaio_jci.html

日本通信、月額1,980円でLTE通信が使い放題となる「b-mobile SIM 高速定額」スタート

 12月12日、日本通信は月額1,980円でLTE通信が使い放題となる新サービス「b-mobile SIM 高速定額」の販売を開始した。「b-mobile SIM 高速定額」はNTTドコモのLTE/3G網に対応し、月々の利用制限や速度制限がないプランとなっている。

 時間帯によっては高画質動画や大容量のダウンロード、ストリーミングでの連続通信の際には制限がかかる場合もあるとのことだが、3日間で1GBまでという制限もなく、ヘビーユーザーにとっては魅力的なプランとなりそうだ。月額料金は1,980円(税抜、以下同)で、パッケージ料金は初期手数料相当の3000円。プラス月額800円で音声通話も利用でき、MNPにも対応する。
 また月額1,180円でデータ通信量3GBというライトプランも用意されており、パッケージを購入後に専用webサイトで希望のプランが選べるとのこと。

 MVNOではぷららモバイルなどが同じく定額無制限のサービスを提供しているが、日本通信はその流れに続いた形となる。速度制限や1GB/3日間の縛りがないという点では画期的なサービスであると思われるが、その反面ドコモのLTE/3G網を使用と書かれているものの最高速度などの表記がなく、通信速度の実態は分からない状態になっている。理想的なサービスである分、使用の際には考慮も必要になってくるだろう。