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来春よりWiMAX 2+は下り最大220Mbpsのサービスを提供へ

 10月27日、UQコミュニケーションズ株式会社は来春から下り最大220Mbpsのサービスを提供すると発表した。現在UQコミュニケーションズはWiMAX 2+で下り最大110Mbpsのサービスを提供しているが、キャリアアグリゲーションの導入により、下り最大220Mbpsのサービスを実現させる。

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 仕組みとしては、現在WiMAXで提供している周波数帯域30MHzのうち20MHzをWiMAX 2+サービスへ切り替え、すでにWiMAX 2+サービスを提供している20MHzと合わせてキャリアアグリゲーションを導入し、下り最大220Mbpsを実現させるという。
 またそれに伴ってWiMAXの最大通信速度は40Mbpsから13.3Mbpsへとダウンする。そのためUQコミュニケーションズはWiMAXを利用しているユーザー向けに、WiMAX 2+への促すための「WiMAX 2+ 史上最大のタダ替え大作戦」というキャンペーンを11月1日より実施する。

 キャンペーンにより、日額利用のUQ 1 Dayを除く料金プランでWiMAXを利用中のユーザは契約解除料、登録料、端末代金が無料でWiMAX 2+対応ルーターに交換できる。なお料金プランはWiMAX 2+の月額3,696円(税別)へと移行される。端末はWiMAX / WIMAX 2+対応のNAD11と、WiMAX / WIMAX 2+、auの4G LTEが使えるHWD15のどちらかを選択することができる。ただし、どちらも発表された下り最大220Mbpsには対応していない点は注意すべきだろう。
 またWiMAX 2+サービスを提供しているMVNO各社においても、同様の施策を実施される模様だ。

NTTドコモ、iPhoneでも「おサイフケータイ」が使えるようになるデバイスを発売へ

 NTTドコモは22日、iPhoneでもおサイフケータイ等のサービスが使えるようになる「おサイフケータイ ジャケット01」を10月30日より発売すると発表した。23日より事前予約を受け付ける。料金はオープン価格で、5000円前後と推定されている。

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 先日開催されたCEATECでも展示されていたが、「おサイフケータイ ジャケット01」はiPhoneでもおサイフケータイやANAのスキップサービス等のFeliCaを使用したサービスが使えるようになるものだ。iPhone6以前のモデルにはNFCが搭載されておらず、iPhone6のNFCもAppleの支払いサービス「Apple Pay」のみにしか対応しないと言われており、従来は国内で普及しているFeliCaのサービスはiPhoneユーザーには使えない環境だった。

 ”ジャケット”と謳ってはいるが、本体はモバイルFeliCa ICチップを搭載したカード型のデバイスだ。専用アプリをインストールしたiPhoneとBluetooth接続し、サービスの登録や設定することで決裁サービスが使えるようになる。同時に複数のサービスに対応しており、アプリからそれぞれのチャージや残高確認ができるようになって点も便利だろう。ドコモからの発売となっているが、他キャリアやSIMロックフリーのiPhoneユーザーでも使用可能だ。
 対応サービスは以下の表の通り。モバイルSuicaへの対応は現在未定となっている。

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 サイズは約86(高さ)×51(幅)×4.2(厚さ)ミリ、重さは約22グラム。バッテリーは150mAhのリチウムイオン電池で、連続動作時間は約2.5カ月。充電はmicro USB端子で行なう。対応機種はiOS 7.1以上のiPhone 6、iPhone 6 Plus、iPhone 5s、iPhone 5c、iPad Air、iPad mini Retinaディスプレイモデルとなっている。iPhoneに装着させるための専用ケースも同時に発売され、価格はiPhone5s用が980円、iPhone6用が980円。

 Bluetooth接続なので、iPhoneからデバイスを離して使えるため使い勝手は良さそうだ。またICカードだとサービスごとに複数枚所持しなければならなかったが、本デバイスを使えば1つに集約できる点も見逃せない。iPhoneユーザーにとってのネックであった、日本で普及している電子決済サービスが利用できなかった点は解消されるだろう。
 EC決済分野はグローバル規模で成長が見込まれる市場なので、モバイルSuicaを始めとして、対応サービスが増えていくことに期待したい。

KDDI、月額料金なしでタブレットが使えるプリペイド式の新プランを発表

 KDDIは20日、月額基本料金が不要で使えるプリペイド式の新料金プラン「LTEデータプリペイド」の提供を11月4日より開始すると発表した。対象は4G LTE対応のタブレット、PCとなっている。

 「LTEデータプリペイド」はユーザーが使いたい時だけデータ容量を購入するプリペイド方式の料金プランとなっており、そのため毎月の基本料金が不要となっている。専用サイトから購入でき、料金は1GBにつき1500円(税抜)。購入後31日間利用可能だ。購入したデータ容量を使いきってしまった場合でも、専用サイトへのアクセスはできるようになっている。購入は「auかんたん決済」にてクレジットカード (VISA、MasterCard、JCB) で支払うかたちになる。

 また12月から開始予定の「データシェア」にも対応しており、スマートフォンとデータ容量をシェアできるという。契約時に別途事務手数料3000円が必要なほか、1年間データの購入がないと自動解約されてしまうので注意が必要だ。

 携帯キャリアはスマートフォンのタブレットのマルチデバイス化を促すことでARPUの上昇を図っており、この新料金プランもその一環であると思われる。普段タブレットを持ち歩くユーザーはともかく、基本は自宅のWi-Fiで使用しているユーザーにとっては、これまでキャリアからタブレットを購入するメリットはなかった。しかしこのプリペイド式の料金形態なら、毎月のいわゆる”維持費”はかからず、外出時にタブレットを使用したい時だけ料金支払うえばいいので、キャリアから気軽に購入できる契機となるだろう。スマートフォンとの「データシェア」も12月から対応するので、上手く組み合わせれば柔軟な運用ができそうだ。

NTTドコモ、2014冬モデル「Xperia Z3」「GALAXY Note Edge」を23日に発売

 NTTドコモは20日、2014年冬春であるソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia Z3 SO-01G」と、サムスンの「GALAXY Note Edge SC-01G」を10月23日より発売すると発表した。「GALAXY Note Edge SC-01G」はまずはCharcoal Blackが発売され、11月中旬にFrost Whiteが発売予定。

・「Xperia Z3 SO-01G」

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 「Xperia Z3 SO-01G」は液晶、カメラ、ハイレゾ対応、PS4のリモートプレイなど、ソニーの技術を結集させたフラグシップスマートフォンとなっている。カラーはWhite、Black、Copper、Silver Greenの4色を用意。IPX5/8相当の防水、IP6X相当の防塵にも対応している。
 液晶は5.2インチのフルHD(1920×1080)トリルミナスディスプレイを搭載。超解像エンジン「X-Reality for mobile」によってあらゆる動画・画像を高画質化するほか、照度センサーにより自動でディスプレイの輝度と明暗の表現を調整し、直射日光の下でも液晶が見やすくなった。

 カメラはXperia史上最高のISO感度を実現。暗い場所でもノイズを抑えた写真が撮影可能だ。レンズも新しいGレンズを搭載し、より広角に撮影できる。カメラ機能では写真や動画に文字入力や立体的なアニメーションが追加できる「ARファン」、メインカメラとインカメラで同時に撮影することで、自分の表情と風景を一枚の写真に残すことができる「フェイスインピクチャー」、撮影前後10秒を録音し、後から音と写真を一緒に再生することができ、より思い出深い写真が残せる「サウンドフォト」、他のXperiaやソニー製のカメラとWiFiやNFCで接続することで異なる視点からの撮影が可能となる「マルチカメラ」などを搭載。
 動画も4K撮影に対応しているのは勿論、新たに搭載された電子式手ブレ補正技術「インテリジェントアクティブモード」により、動きながらの撮影でもブレを抑えた滑らかな動画を撮影できるようになった。

 ミュージックプレイヤーとしての機能ではハイレゾ再生に対応する当然として、ソニー独自技術「DSEE HX」をオンにすることによってハイレゾ以外の音源でも、ハイレゾ相当の高音質で楽しむことができる。またWALKMANで培ったノイズキャンセリング機能も備わっており、対応ヘッドセッドを使えば最大99%の騒音をカットしてクリアな音質を楽しめる。フロントスピーカーには前モデルに引き続き「S-Forceフロントサラウンド」を搭載し、臨場感溢れる音楽を再生可能。

 「PS4 リモートプレイ」はPlayStation 4のゲームをネットワーク経由で遊べる機能だ。LAN経由でPS4と接続し、別売のアダプタでPS4のコントローラ「DUALSHOCK 4」と端末をつなげることで、スマートフォンの画面でゲームをプレイできる。
 この他ワンセグ、フルセグ、VoLTTE、おサイフケータイ(FeliCa、NFC)、NOTTVに対応する。

・「GALAXY Note Edge SC-01G」

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 「GALAXY Note Edge SC-01G」は5.6型の大型有機ELディスプレイと、その右側面に曲面形状の「エッジスクリーン」を持つのが特徴のAndroidスマートフォンだ。カラーはCharcoal Black、Frost Whiteの2色だが、Charcoal Blackが先行してリリースされる。
 液晶はWQHD解像度(1440×2560)とフルHDを越える解像度を誇り、大型ディスプレイの利点を生かしたマルチウインドウ機能によって、複数のアプリを上下に分割したりして同時に表示するすることができる。この大画面での操作をサポートするのが「エッジスクリーン」だ。メインの液晶とは独立して表示され、アプリランチャーの他に動画・音楽の再生ボタンや、カメラの操作、通話やメールの通知等を表示することができるため、大画面をそのままより広く使える。
 エッジスクリーン用のアプリ用意もされており、定規やストップウォッチ、ナイトクロック、ボイスレコーダー等が備わってるほか、サードパーティ製のアプリも開発可能だ。
 「GALAXY Note 」シリーズではお馴染みのSペンも強化されている。ドラッグアンドドロップによるファイルの操作・投稿などPC感覚での操作を実現させている。PC感覚での操作を実現させている。

 カメラの特徴はインカメラだろう。F値が1.9と従来モデルより明るくなったのに加えて、広角120度のレンズを搭載することでパラノマ撮影をも可能にしている。新たな自撮りの楽しみ方ができるだろう。
 またマイクを3つ搭載したことで強力なノイズキャンセリング機能を備えたほか、音の指向性を分析することでボイスレコーダー機能では声がはっきり聞き取れるようになっている点はビジネスユーザーには嬉しい機能だろう。フルセグ、ワンセグ、NOTTVにおさいふケータイ(NFC・FeliCa)、心拍センサーや指紋センサーにも対応している一方、防水・防塵には対応していない。

基本的なスペックは以下の通りとなっている。

「Xperia Z3 SO-01G」
・OS:Android4.4
・CPU:MSM8974AC 2.5GHz クアッドコア
・メモリ:3GB
・本体容量:32GB
・外部メモリ:microSDXC(最大128GB)
・液晶:5.2インチ TFT液晶トリルミナスディスプレイ for mobile
・解像度:フルHD(1920×1080)
・バッテリー容量:3100mAh
・連続待受時間:約640時間(LTE)
・メインカメラ:2070万画素
・インカメラ:220万画素
・サイズ:約146(H)×72(W)×7.3(D)mm
・重量:約152g
・WiFi規格:IEEE 802.11 a/b/g/n/ac
・Bluetooth4.0対応
・防水・防塵、ワンセグ、フルセグ、NOTTV、おサイフケータイ(FeliCa)、NFC、ハイレゾ、VoLTEに対応

・「GALAXY Note Edge SC-01G」
・OS:Android4.4
・CPU:APQ8084 2.7GHz クアッドコア
・メモリ:3GB
・本体容量:32GB
・外部メモリ:microSDXC(最大128GB)
・液晶:5.6インチ 有機EL Super AMOLED
・解像度:Quad HD+ (1440+160×2560)
・バッテリー容量:3000mAh
・連続待受時間:約430時間(LTE使用時)
・メインカメラ:1600万画素
・インカメラ:370万画素
・サイズ:約151(H)×(82W)×8.5(D)mm
・重量:約177g
・WiFi規格:IEEE 802.11 a/b/g/n/ac
・Bluetooth、フルセグ、ワンセグ、NOTTV、おサイフケータイ(FeliCa)、NFC、ハイレゾ、VoLTEに対応

日本マイクロソフト、新Office「Office 365 solo」発売開始

 日本マイクロソフトは17日、コンシューマー向けの最新版Officeスイートとなる「Office 365 solo」を発売開始した。法人向けに提供しているクラウド型サービス「Office 365」がベースとなっており、従来のパッケージ版とは販売形式が異なっている。

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 「Office 365 solo」は従来の買い切る方式のパッケージ版とは異なり、使用期間に応じて料金を支払う「サブスクリプション」という方式になっている。契約期間は1年間と1ヶ月の2つが用意されており、1年間の場合は12,744円、1ヶ月利用の場合は1,274円と年間一括払いのほうが安くなっている。量販店およびオンラインストアで購入でき、製品はライセンスキーのみで各ソフトは別途ダウンロードする必要がある。

 契約期間中であれば常に最新版のOfficeが使え、パッケージ版最上位である「Office Professional 2013」に含まれるWord、Excel、Outlook、PowerPoint、OneNote、Access、Publisherといった全ソフトが使用できる。Windows/Macを問わずに利用できるが、合計2台までとなっているので注意が必要だ。Mac版はパッケージ版「Office for Mac Home and Business 2011」のWord、Excel、PowerPoint、Outlookが提供される。

 またOfficeソフトだけでなく、「Office 365サービス」も併せて利用可能になる。1テラバイトの容量が使えるクラウドストレージ「Onedrive」、マルチデバイスでの商用利用(iPhone、Android用、iPad向けは年内提供予定)、Skype月間60分無料通話(公衆回線向け)、無償テクニカルサポート「アンサーデスク」の4つのサービスだ。
 注意点としては、オフライン環境で使い続けるとインターネット経由での定期的なライセンス確認ができなくなり、機能制限モードになってしまう点やライセンスの期限が切れると閲覧モードでしか使えなくなる点などが挙げられる。

 販売形態がサブスクリプション版へと移行したのは、マイクロソフトが「デバイス&サービス」の会社を目指し、あらゆるデバイスでOfficeが利用可能になる環境を整備してきた背景があり、従来のソフトウェア単位で販売する形態ではその環境に合わないためだ。ユーザーとしては柔軟な環境でソフトが使えるようになるのは歓迎すべき点だが、オフラインでの利用が多いユーザーなど、用途に応じてサービスを選ぶようにしたい。
 

Androidアプリ「山と高原地図」が「auスマートパス」で提供へ――全国59エリアが見放題に

 昭文社の子会社マップル・オンは10月16日、Android向けアプリ「山と高原地図 for au」を「auスマートパス」にて提供を開始すると発表した。
 『山と高原地図』は今年50週年を迎える、登山者に長く親しまれ続けているロングセラー商品だ。谷や尾根、等高線や登山道を綿密に描き、実踏調査に基づいた登山ルート・コースタイムなどを掲載。全国の名山約1,500を紹介したもので、ラインナップは全59点にのぼる。フルカラーで見やすく、道だけではなく山小屋、水場、危険箇所等も書き込まれている。
 「山と高原地図」のアプリはiPhone、Androidで配信されており、GPSを使って地図上で現在地を確認したり、自分の登ったルートの記録をできる。記録ルートは、アプリ内で見るだけでなくメール送信できるので、PCで登山記録を整理したりすることも可能だ。アプリのダウンロード自体は無料だが、地図1エリアにつき500円かかる。
 
 今回発表されたauスマートパス版は、スマートパス会員であれば追加費用無しで全国59エリアの登山地図が見放題となる。更に最終利用日から30日間はオフライン時でも利用できる「30日間承認」システムを採用しており、これにより電波状況の良くない山中でもアプリが使えるようになっている。

 趣味が登山であるユーザーにとって、このサービスだけでauへとキャリア変更する価値があるのではないだろうか。アプリ版の長所としては常に最新の地図に更新されるので、地図を買い直す必要がない点も挙げられる。画面の大きいタブレットでも見ることができるので、複数人で登山計画を立てる時にも使用できる。KDDIならば京セラの「TORQUE」というタフネススマートフォンも販売しているので、これからは登山もITを使った楽しみが増えていくだろう。ただしバッテリーという制限もあるので、過信は禁物だ。

 auスマートパスは月額372円(税抜)のauスマートフォン向け定額サービスで、500本以上のアプリや雑誌・映画コンテンツなどが利用できるようになるサービス。なお既にauスマートパス会員でも、googlePlay版を利用の場合は見放題にならないので注意が必要だ。

新たなモバイルインターネット体験を創出へ、中心のないポータル「Syn.」構想発足

 KDDIは10月16日、新しいモバイルインターネットの体験を創出することを目指した「Syn. (シンドット)」構想と、そのために様々なジャンルにおける有力インターネットサービス企業11社との新たな連合体「Syn.alliance」を設立すると発表した。

 現代のインターネット環境はスマートフォン中心の時代へと大きく変化し、その中で多様なサービスが生まれている一方、ユーザーが利用するサービスの数は限られ、更にそれら個々のサービスは分断されているのが現状だ。
 「Syn.」構想とはそうした状況を受け、すべてのサービスが入口となる「中心のないポータル」を構築し、個々のサービスをシームレスに繋ぎ合わせて新たな価値を提供することを目的とした、スマートフォンにおける「価値倍増計画」だという。

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 「Syn.alliance」を構成するのは以下の企業となっており、各社サービスの合計月間利用者数は4,100万以上を誇る。

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 「Syn.」における第1弾サービスとして、10月16日より「Syn.alliance」メンバーが提供する13のサービスに共通サイドメニューを設け、各サービス間のシームレスな行き来を実現する「Syn.menu (シンドットメニュー)」を、また「Syn.menu」内に表示される新広告メニュー「Syn.ad (シンドットアド)」の提供を開始する。
 またSyn内の各サービスの新着情報を通知する機能である「Syn.notification」も用意。これによりSyn.内のどこにいても、他のサービスの新着情報をすぐに確認できる。

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 ユーザーに新たなサービスを知ってもらうという点では面白い試みである一方、現状ではまだリンク集に過ぎないという印象だ。「Syn.alliance」で共通の「Syn.DMP」を構築し、ユーザーからの情報を集約していくというから、これからのサービスの融合に期待したい。

【CEATEC 2014】NTTドコモの少し先のウェアラブルデバイス――おサイフケータイジャケット、ポータブルSIM、YUBI NAVI

 CEATEC2014のNTTドコモのブースでは次世代の通信規格である5Gの紹介を始め、ドコモが掲げる「スマートライフ」の実現に向けての少し先の未来のサービスや最新技術が紹介されていた。本稿ではその中でも興味深いと感じたウェアラブルデバイスについて取り上げたい。 

・おサイフケータイジャケット

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 先日発表されたばかりである「おサイフケータイジャケット」が展示されていた。iPhoneはNFCに対応していない(iPhone6はApplePayのみに対応)ため、従来はおサイフケータイ機能を使用することはできなかったが、この「おサイフケータイ ジャケット」によりiPhoneでも利用できるようになる。対応機種はiOS 7.1以上のiPhone 6、iPhone 6 Plus、iPhone 5s、iPhone 5c、iPad Air、iPad mini Retinaディスプレイモデルとなっている。
 ジャケットと謳っているが、本体は灰色のカード型デバイスだ。BluetoothでiPhoneと接続し、複数のサービスでも1つの専用アプリで初期操作や各種設定が行える。ジャケットを使って常にiPhoneと接触させなくても、iPhoneと分離させて使うこともできるので使い勝手は良さそうだ。本体にリチウムイオンバッテリーを内蔵し、連続使用時間は2.5ヶ月。充電はmicro USB端子で行なう。現時点での対応サービスはANAの「スキップサービス」とヨドバシカメラの「ゴールドポイントカード」。12月以降にドコモ「iD」とJCBの「クイックペイ」、時期未定であるが「楽天Edy」と「Ponta」への対応も予定しているという。販売は10月下旬より全国のドコモショップで、およそ5000円の予定とのこと。

・ポータブルSIM

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 今年6月に開催された「Mobile Asia Expo 2014」にて発表された、ポータブルSIMの展示・実演も行われていた。ポータブルSIMにSIMカードを挿し、スマートフォンにかざすだけで、SIMカードが入っていない端末でも通話やデータ通信が可能になるというもの。ポータブルSIMと端末の接続にはNFC、Bluetoothを利用する。
 用途としては1枚のSIMカードで、いちいち抜き挿しすることなく複数の端末の使い分けができるようになる他、認証する端末によってアプリに制限をかけたり、壁紙を変えられたりするので、家族で1枚のSIMカードを共有する際に子供向けに制限をかけたり、ビジネス向けでは不要なアプリを使えなくしたりといった利用シーンが挙げられる。またログイン履歴やパスワードをSIMに保存できるため、ポータブルSIMをかざすとアクセスできるようになる、といった利用もできる。
 本体にはリチウムイオンバッテリーを搭載し、連続使用時間は約3.5日のとのこと。またBluetooth、NFCに対応していれば使えるというわけではなく、端末に特殊なカスタマイズが現状では必要であり、端末へのひも付けは課題となっている。
 本体の形状も用途によって使い分けることも想定しており、ブースではカード型やコイン型等、多様な形状が展示されていた。将来的には自宅のカギとしての利用や、ポータブルSIMを身につけている本人しか端末にアクセスできないようにするなど、セキュリティ面での実用化が見込まれそうだ・

・YUBI NAVI

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 「YUBI NAVI」は情報を触覚を楽しむことをコンセプトに開発されたスティック型のデバイスだ。Bluetoothでスマートフォンと連携し、触覚を通じた簡単なコミュニケーションをとったり、歩行中のナビゲーションでの用途を考えているという。
 ナビゲーション機能では、このデバイスを握って歩くことにより、曲がり角でデバイスが振動し、曲がるように指示してくれる。これにより端末を見たまま歩く「歩きスマホ」をしなくて済むようになる。ブースではこのナビゲーションの体験コーナーが設けられていた。
 またコミュニケーション面の機能では、デバイスを握った際の強弱や指の動きを、同じようにデバイスを握っているユーザーにそのまま伝えることができ、触覚を通じたコミュニケーションを実現させている。

 まだ開発段階であり、商品化の目処も立っていないとブースの説明員は解説する。ソフトはスマートフォンのアプリ依存のため、これからAPIの公開してGoogle Mapsなどの対応アプリを増やしていく他、デバイスの形状もスティック型だけでなく、リストバンドや手袋といった様々な形を模索していくという。将来的にはテーマパークや美術館などなどで実用化できれば、とのこと。

IIJ、日本ケーブルテレビ連盟とパナソニックのMVNO事業を支援へ

 インターネットイニシアティブ(IIJ)と日本ケーブルテレビ連盟(JCTA)は、MVNO事業で協業し、全国のケーブルテレビ事業者に向けて業界連携MVNOプラットフォームを提供すると発表した。
 
 JCTAがケーブルテレビ事業者のニーズを取りまとめ、IIJがそれに対応した業界連携のMVNOプラットフォーム提供を支援することで、ケーブルテレビ業界が一体となってMVNO事業に参入できる環境を整備し、MVNOサービスの活用を推進していくのを目的としている。またJCTAがスマートフォン等の携帯端末も取りまとめることで、コストを抑えた調達を図るなどをすることで、ケーブルテレビ事業社が個別にMVNO事業を立ち上げるよりも、ユーザーに対してMVNOサービスの展開がしやすくなる。

 ケーブルテレビ事業者のMVNO参入の背景には、今やテレビだけでなくスマートフォンなど多様な媒体で映像を試聴するようになったライフスタイルの変化が進みつつあり、多くの事業者が映像配信サービス市場に参入する中で、ケーブルテレビ事業者にとって競争力強化が重要な課題となっていることがあるようだ。
 ケーブルテレビ事業社はユーザーの家を一軒一軒訪問し、宅内に上がって丁寧にサポートを行って地域ICTインフラとして発展してきた実績を生かし、地域密着のケーブルテレビ事業者がMVNOサービスを手掛けることで、高齢者層などスマートフォンやタブレットにうとい人々の利用促進を図るという。

 またIIJはMVNOを支援するサービスを提供するMVNE事業者として、先日発表されたパナソニックの企業向けMVNOサービスを支援し、MVNOサービスのサービス基盤を構築するとともに、モバイル回線とあわせて提供することを発表した。
 IIJは高い運用技術とMVNOとしての豊富な実績等が評価されてMVNEとして採用されたという。またパナソニックのMVNO事業参入にあたり、MVNOサービス運用技術の教育支援を目的とした人材交流なども行っていく予定だ。

 MVNOはコンシューマー向けの格安スマフォで注目を浴びているが、一方でエンタープライズ向けのIoT、M2M分野でも注目を集めている。コンシューマー、エンタープライズの両方で存在感を示してきたIIJの、今後の取り組みにも注目していきたい。

【CEATEC 2014】次世代のモバイルデバイスが勢揃い――パイオニア、東芝、京セラ

 10月7日から11日にかけて、幕張メッセにて最先端IT・エレクトロニクスの総合展示会「CEATEC JAPAN 2014」が開催された。今年のCEATEC JAPANのテーマは「NEXT – 夢を生みだし、未来を描け」となっており、547社・団体が出展。次世代の技術や製品が数多く展示され、5日間の登録来場者数は前年比6.8%増の15万0912人を記録した。DenpaNewsではその中からモバイル関連の展示を幾つかピックアップし、紹介したい。

・パイオニア

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 パイオニアのブースでは国内で初めて「Apple CarPlay」に対応したAVメインユニット「SPH-DA700」が展示されていた。「Apple CarPlay」はiPhoneをLightningケーブルでつなぐことで連携し、iPhoneの電話やSMS、マップといった「CarPlay」対応アプリをドライブ中でもシームレスに使うことができるカーシステムだ。
 「SPH-DA700」はあくまで「AVメインユニット」なので、単体ではカーナビとして使うことはできない。iPhoneをつなぐことで、iPhone側の機能をディスプレイに表示させる方式になっている。現在使用できるアプリはマップアプリの他、電話、SMS、ミュージック、ポッドキャスト。いずれもタッチパネルで操作できる他、Siriによる音声操作も可能だ。SMSではメッセージの読み上げにも対応。展示ではやや挙動が遅く感じたが、音声操作は正確に機能しており、ハンズフリーでの操作は問題なさそうだ。タッチパネルもシームレスに操作できたが、マルチタッチには非対応なのでピンチイン・アウトでマップを操作することはできず、その点はやや残念であった。 
 GPSは車載のものを使用するので、マップ機能はiPhone単体よりも高い精度で使用することができる。ただしデータ通信やマップの処理等は全てiPhone側にかかっているので、LTE圏外、さらに僻地ではマップの読み込みが遅くなってしまったり、バックグラウンドで多くのアプリを起動させていた場合などはマップの処理がもたついてしまうことが考えられる。以上のように、まだまだ従来のカーナビのように使用できるほどの信頼性はないが、今後「CarPlay」対応アプリが増えてくれば新たな価値を産み出す可能性が感じられた。

 また「CarPlay」以外では「SPH-DA700」は音楽再生機能で「MIXTRAXモード」を搭載。楽曲を自動的にミックス再生する際は、テンポが近い楽曲を自動的に選曲する他、楽曲にエフェクトを加えて曲間をつなぐことで、自然なノンストップミックス再生を実現している。この他USB接続することで端末内の映像・静止画の再生のほか、FM/AMラジオ再生、AUX入力等にも対応。

・東芝

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 既に市販されているEPSONの「MOVERIO」を始めとして、メガネ型のウェアラブル端末は複数のブースにて人気を博しており、東芝のブースでも「東芝グラス」のプロトタイプが展示され、体験デモにて多くの人が並んでいた。
 「東芝グラス」はフレームの右側に映像を投影するプロジェクターが設置されており、小型軽量で普通のメガネのような外観と装着感を目指している。現在はB2B向けに展開を考えており、例えば整備シーンの際にマニュアルなどを投影することでいちいち手元を見なくても済むようになる。あくまでメガネ型のウェアラブル端末は市場を作っている途上であり、如何に開拓していくかが課題だという。

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 また東芝のブースでは「紙と鉛筆」のような使い心地を目指した手書き技術搭載のWindowsタブレットが参考出展されていた。ワコムと共同開発した「アクティブ静電結合方式」により、走り書きや太さや濃淡の表現まで実現させている。手書きの文字や図形を検索できて再加工もできるノートアプリ「TruNote」や、写真や絵の文字を認識してテキスト変換するOCR機能のついたキャプチャアプリ「TruCapture」といった、手書き技術を活かしたソフトも搭載されている。10.1型と8型の2つのサイズを用意。発売日や価格はまだ未定だという。

・京セラ

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 京セラのブースではネットワーク・モバイル関連の取り組みが展示されていた。高齢者の社会との孤立化が社会問題として取り上げられる昨今、京セラは「IP告知システム」による地域のコミュニケーションの活性化を図っている。導入事例の広島県安芸高田市では1万世帯に7インチ液晶タッチパネルを搭載したIP電話の端末を配布。端末ではIP電話機能の他に、市からの情報を動画、画像を交えて分かりやすく提供する「お知らせ」、災害時の緊急放送を流す「告知放送」、農協の有線放送サービスの代替として「おくやみ案内」、市が1人暮らしの高齢者の状態をコミュニケーションによって確認できる「元気コール」といった機能を搭載。高齢者でも理解・操作しやすいようにデザインされている。また京セラはこの試みのためにIP電話やインターネットサービスを提供する中国ブロードバンドサービス株式会社を設立しており、今後の高齢化社会におけるニーズを掴もうとしている。

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 またブースで目を引いたのは「未来端末を支える京セラの超小型技術」と題された展示だ。曲げたり折りたたんだりと3つのスタイルに変化する「PROTEUS」、人工筋肉ヒンジでファブレット、ノートPCにシームレスに変形する大画面端末「FLEXION」、液晶をなくして小型化し、必要に応じて他機の液晶をハックして操作する「SYMPATHY」など、商品化などは一切目処が立っていないとのことだが、未来を感じさせるコンセプトモデルが展示されていた。