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フリービットはMVNO事業を子会社化へ、今後はドコモ以外のMNOとも接続を

 フリービットは27日、同社が展開しているMVNO事業「freebit mobile」を今月新設した新会社「フリービットモバイル株式会社」に承継し、分社化すると発表した。

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 新会社「フリービットモバイル株式会社」は今月16日にフリービット子会社のドリーム・トレイン・インターネットが設立したものであり、今後はスマートフォンキャリア事業、スマートフォンキャリアFC展開事業、SIM事業、個人向けクラウド事業を展開していく。
 一方フリービット本体はMVNE事業への事業リソースの集中を行い、今後はNTTドコモに限らず、広く他のMNO事業者との接続等も視野に入れた動きを拡大していくとしている。

Acerは日本向けスマホ初参入、「Liquid Z200」をブックオフのMVNOブランド「スマOFF」にて販売へ

 日本エイサー株式会社は国内スマートフォン市場初参入となるSIMロックフリースマートフォン「Liquid Z200」を発表した。また同時にブックオフコーポレーションはモバイルサービスの新ブランド「スマOFF」を立ち上げてMVNOに参入し、同端末の販売を1月28日より開始する。

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 「Liquid Z200」はスマホ初心者であるエントリークラス向けのSIMロックフリースマートフォン。カラーはブラックのみ。OSはAndroid 4.4.2、液晶は800×480ドットの4インチディスプレイを搭載。ストレージはストレージは4GB、メモリは512MB。カメラは200万画素となっている。なお対応周波数は3G(900/2100MHz)およびGSM(850/900/1800/1900MHz)となっており、この内国内ではソフトバンクが提供する900MHz、NTTドコモの2.1GHz帯のみが利用可能。LTEには対応しない。

 特徴は初心者を意識したホーム画面。「Quick Mode」というAcerオリジナルのホーム画面は分かりやすいパネル上の画面となっている。よく利用するアプリだけを表示するシニアモード、電話とSMSに機能を限定するベーシックモード、基本的な通信アプリを表示するクラシックモード、素早くダイヤルできるキーパッドモードの4つをユーザーの用途によって使い分けることが可能だ。また背面に設置された物理ボタン「AcerRAPID」によって、あらかじめ設定したアプリをワンプッシュで起動できるようになっている。

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 「Liquid Z200」はブックオフが立ち上げるMVNOブランド「スマOFF」にて、1日70MB/月額980円のデータ専用SIMカードとのセットで販売される。販売価格は1万円(税別)。契約事務手数料として別途3,000円(税別)必要。
 SIMカードは丸紅グループより調達し、ネットワークはNTTドコモのものを利用。データ専用ながらSMSは標準で付属し、SIMカード自体は下り最大150MbpsのLTEにも対応しているので、LTE対応端末に差し替えれば高速ネットワークも利用できる。

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 またキャンペーンとして、大手3キャリアから発売され2007年以降に製造された携帯電話をブックオフにて売却すると、「Liquid Z200」が無料でプレゼントされるキャンペーンを実施。ただしこの場合は2年間の継続利用が必要とされ、解約時には違約金が生じる。

 「Liquid Z200」のスペックは以下の通り。
・OS:Android4.4
・チップセット:Mediatek MT6572M 1.0GHzデュアルコア
・メモリ:512MB
・ストレージ:4GB
・外部メモリ:microSD(最大32GB)
・液晶:約4.0型ワイドVGA カラー液晶
・解像度:480×800ピクセル
・バッテリー容量:1300mAh
・連続待受時間:約200時間
・メインカメラ:200万画素
・サイズ:約126(H)×65(W)×10.3(D)mm
・重量:約130g
・WiFi規格:IEEE 802.11 a/b/g/n
・Bluetooth4.0対応

MVNO認知度・利用率は着実に上昇も、利用端末の不満改善に課題――格安SIMカードに関する調査

 株式会社インプレスのシンクタンク部門であるインプレス総合研究所は、NTTコム リサーチと共同で、MVNO(仮想移動体通信事業者)の格安SIMカードに関する調査を実施し、その結果を発表した。インプレス総合研究所は2014年6月にも同テーマでの調査を実施しており、この半年の変化を中心に発表されている。

 調査はNTTコム リサーチの保有する消費者モニターを対象にウェブアンケートの方式で実施され、調査期間は2014年12月8日から12月10日までの3日間。有効回答数は1,112サンプルを得ている。

 まず格安SIMの認知度についてだが、「よく知っている/人に説明できる」が8.1%、「だいたい知っている」が23.2%で両者を合わせた認知度は31.3%となっており、2014年6月からは3.9ポイント増加している。また「現在利用している」との回答も1.0ポイントの増加しており、格安SIMの認知度、利用率ともにゆっくりとだが確実に増加しているようだ。性年代別に見ると、男性30代~40代での認知度が5割を超えており、利用率も男性30代が12.4%で最も高く、男性40代が10.9%で続いている。

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 次に格安SIMカードの利用者に利用状況を聞いたところ、格安SIMカードを挿して利用している端末は、「スマートフォン(Android)」が64%と高く、以下、「iPhone」、「モバイルWi-Fiルーター」と続いている。また利用している端末の購入は「過去に携帯電話会社との契約で利用していた端末」が38%で最も高く、「SIMフリーの端末を新規に購入」が31%で続く。
 一方、格安SIMカード利用者が普段持ち歩いている端末をみると「スマホ・フィーチャーフォン」の組み合わせが33%で最も高く、通話用とデータ通信用の端末を分けているのが主流なようだ。

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 月額の利用料金を見てみると、49%が「501円~1000円」と回答している。現在ではこの価格帯で月間2GBまで使用できるので、格安SIMの用途としては充分なデータ容量であると思われる。1500円以下の合計の比率は半年で8ポイント増加して70%となり、ユーザーの料金は低下傾向にあるのが分かる。またデータ通信以外の機能やサービスで利用しているものは、SMSと音声通話が25%となっている。

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 格安SIMカードサービスのシェアを見ると「OCN」が36%で最も高く、「IIJmio」が28%、「BIGLOBE」が11%の順で続いている。更に格安SIMカードで事業者を変更したり追加したりした経験かの問に対しては、3割のユーザーは変更や追加経験があると回答している。大手キャリアと違い、事業社を変更するハードルが低い特徴が表れていると思われる。
 格安SIMカードを選ぶ際のポイントでは「料金プラン」が86%で突出して高く、「高速通信のデータ量(1か月)」と「高速通信のデータ量(1日)」が36%で続いており、価格と通信量が主要なポイントとなっているようだ。

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 一方「検討したが利用していない」と回答した人にその理由を聞いたところ、「携帯電話会社との契約が残っている」が36%、「利用できる端末を新たに入手する必要があった」が35%で並んで高いことから、半年前と比較すると漠然とした要因ではなく、より現実的な要因が上位にランクインしていると指摘できるだろう。
 また格安SIMカードの認知者に端末の入手に対する不満を聞いたところ、「対応する端末がわかりづらい」が34%、「SIMフリーで魅力的な端末が少ない」が32%、「SIMフリーで魅力的な端末が高い」が23%となっており、半年前と傾向は変わっていないところから、まだまだMVNO事業社側の努力が必要な部分のようだ。

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 格安SIMカード非利用者に対して興味・関心の有無を聞いたところ、「非常に興味・関心がある」が6.5%、「興味・関心がある」が22.7%となり、格安SIMカードに興味・関心度は合わせた29.3%となっており、2014年6月の調査からは1.2ポイントの微増に留まっている。

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 インプレス総合研究所は総括として、格安SIMカードの認知度はこの半年でみると着実に増加しており、また検討したが利用に至らなかった人の理由もより現実的な理由が上位となっていて、認知者の理解も深まっているといえると述べている。
 一方で料金プランは低価格化傾向にあり、また格安SIMカード利用者のうち事業者を変更・追加したことがあるユーザーが3割いることから、新規ユーザーの獲得に加えて、既存利用者の維持もより重要となり、そのため事業者間の競争も激化してくると予想している。
 他方、利用していないユーザーの興味関心度は29.3%となり、サービスの認知が広がることにより利用率も上がる可能性があるとしつつも、利用する端末についての課題は依然として残っているようだ。

LTEと無線LANスポットが使える訪日外国人向けプリペイド型SIM「Wireless Prepaid SIM」を発売

 ワイヤレスゲートは訪日外国人向けの新たなプリペイドSIMサービス「Wireless Prepaid SIM」の提供を開始すると発表した。
 本サービスはNTTドコモのLTEネットワークとFOMA網に加え、ワイヤレスゲートが運営する国内約40,000ヶ所の無線LANスポットが利用可能になるプリペイド式のサービスだ。インターネットが苦手な人にも利用しやすいよう専用のアプリも用意されており、アプリ上でWi-Fi とLTEの接続変更を自動的に行うなどの設定や管理を簡単に一括管理できるようになっている。

 また「Wireless Prepaid SIM」は取扱う販売チャネル毎にサービス名称やサービス内容、料金プランな
どをカスタマイズして販売できるサービスとなっているのも特徴だ。第一弾の販売店は「ヨドバシカメラ」店舗および同社通販サイト「ヨドバシ・ドットコム」にて販売される。料金は以下の通り。

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 ワイヤレスゲートでは今後、ホテルや飲食店、公共施設、WEB サイトなど訪日外国人にとって利便性高い販売チャネルの開拓を業種・業界問わず積極的に進めていく予定だという。

UQ mobile、京セラ製「KC-01」とLG製「LG G3 Beat」の2台のAndroidスマートフォン発売

 12月18日、KDDIの回線を利用したMVNOサービス「UQ mobile」のサービスがスタートした。端末ラインナップとして、京セラ製「KC-01」とLGエレクトロニクス製「LG G3 Beat」の2台のAndroidスマートフォンが用意されている。本記事においてはこの2台について解説したい。

・「KC-01」

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 「KC-01」はOSにAndroid4.4を搭載し、ディスプレイは約4.5インチ qHD(960×540)TFT液晶を採用したコンパクトなスマートフォンだ。CPUには1.2GHzのクアッドコアCPU、メモリは1.5G、ストレージ容量は8Gとミドルスペックでありながら、京セラ製スマートフォンらしくIPX5/7相当の防水、IP5X相当の防塵機能を備えており、アウトドアなどシーンを選ばず活用できる。また京セラらしさという点では、周囲が騒がしい環境でもクリアな音質で通話ができる「スマートソニックレシーバー」も搭載されている。
 メインカメラは800万画素、インカメラは200万画素となっている。カラーはブラックのみで、一括払いでの価格は2万9760円(税別)。

・「LG G3 Beat」

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 「LG G3 Beat」はLGエレクトロニクスがグローバル市場に展開している「LG G3」をベースに、よりコンパクトに「つかいやすさ」を追求したモデルとなっている。液晶は狭額縁ベゼルの約5.0インチTrue IPS HDディスプレイを搭載。限りなくフレームを補足することによって片手での操作もしやすいサイズとなっている他、持ちやすさを追求したラウンドフォルム、指紋が付きにくいメタリックスキンのミニマルデザイン採用し、スタイリッシュな外観となっている。ボディカラーはホワイト、チタンの2色。
 
 特徴は外観だけでなくカメラ性能にもある。レーザーを活用することで一瞬で焦点を合わせる事が可能となる「レーザーオートフォーカス」機能を搭載し、「タッチ&ショット」によって一度のタッチで焦点合わせと撮影ができ、従来の端末よりスピーディーに撮影することができる。また自撮りをする際は、サブカメラに向けて手を開くジェスチャーを行うと撮影が行えるなど、手軽にカメラを楽しむことを追求しているモデルだ。カメラは800万画素のものを搭載。
 この他KDDIのisaiシリーズでも採用されている「ノックコード」によって、電源キーを押さなくても画面をタップするだけでスリープと画面ロックを解除できるようになっている。一括払いでの価格は3万4800円(税別)。

 「KC-01」、「LG G3 Beat」共にMVNOサービスが提供する端末としては珍しくSIMロックフリーモデルではないので注意が必要だ。詳細なスペックは以下の通り。

「KC-01」
・OS:Android4.4
・CPU:Qualcomm MSM8926 1.2GHzクアッドコア
・メモリ:1.5GB
・本体容量:8GB
・外部メモリ:microSDHC(最大32GB)
・液晶:約4.5インチ qHD TFT液晶(960×540ドット)
・バッテリー容量:2000mAh
・連続待受時間:約440時間
・メインカメラ:約800万画素
・インカメラ:約200万画素
・サイズ:約127(H)×64(W)×11.1(D)mm
・重量:約133g
・WiFi規格:IEEE 802.11 a/b/g/n
・Bluetooth4.0対応
・防水・防塵(IPX5/7・IPX5)に対応
※LTE対応はカテゴリー3のため、最大ダウンロード速度は100Mbpsまで

「LG G3 Beat」
・OS:Android4.4
・CPU:Qualcomm MSM8926 1.2GHzクアッドコア
・メモリ:1GB
・本体容量:8GB
・外部メモリ:microSDHC(最大32GB)
・液晶:約5.0インチTrue IPS HDディスプレイ(1280×720ドット)
・バッテリー容量:2460mAh
・連続待受時間:約600時間
・メインカメラ:約800万画素
・インカメラ:約130万画素
・サイズ:約138(H)×70(W)×10.3(D)mm
・重量:約135g
・WiFi規格:IEEE 802.11 a/b/g/n
・Bluetooth4.0対応
・赤外線リモコン、NFC(情報取得のみ)に対応
こちらはLTEカテゴリー4に対応しているため、最大速度は150Mbpsとなっている。

ついにKDDIがMVNOに本格参入、「UQ mobile」が本日スタート

 12月18日、KDDIの子会社であるKDDIバリューイネイブラーはau LTEネットワークを利用したMVNOサービス「UQ mobile」をスタートさせた。KDDIのネットワークを使用したMVNOとしてはケイ・オプティコムの「mineo」に続いて2例目となる。

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 「UQ mobile」は人口カバー率99%超を実現しているという800MHz帯域を利用し、最大ダウンロード速度150MbpsのLTE通信に対応する。プランは先述の150Mbpsを月間2GBまで利用できる月額980円の「データ高速プラン」と、受信最大300kbpsで使い放題となる1980円の「データ無制限プラン」の2つを用意。なお「データ高速プラン」で月間2GBを超過した場合は最大200kbpsまで制限され、直近3日間で1GB利用した場合も制限される場合がある。またそれぞれのプランで月額700円を追加することで音声通話にも対応する。詳しくは以下の表の通り。キャンペーンとして、2015年12月31日までは「データ無制限プラン」の最大受信速度は500kbpsに倍速される。

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 音声通話プランに加入しなくてもSMSとテザリングが無料で使用できるのが特徴だ。その他のオプションとしてはリアルタイム送受信が可能なEメール(xxx@uqmobile.jp)が使用可能となる「メールサービス」が月額200円で、留守番電話サービス/三者通話通話サービス/迷惑電話撃退サービスがパックとなった電話基本パックが月額380円で、端末修理および盗難・紛失時の「端末補償サービス」が月額380円で用意されている。
 
 KDDIの端末で利用できるSIMカード単体での販売のほか、「UQ mobile」からは京セラ製の「KC-01」とLGエレクトロニクス製の「G3 Beat」の2台のAndroidスマートフォンを提供。購入にあたっては「端末購入アシスト」という購入から24ヶ月後までの間、加算料を支払うことで端末購入時の一時的な負担を軽減することが出来るサービスも用意されている。端末については別記事を参照してもらいたい。

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・UQ mobile、京セラ製「KC-01」とLG製「LG G3 Beat」の2台のAndroidスマートフォン発売

 なおSIMカードは今のところmicroSIMのみの提供となっているため、nanoSIMを使うiPhoneなどでは使用できない点には注意が必要だ。初期費用はSIMパッケージ料金として3,000円、音声通話プランの場合は最低利用期間は12ヶ月となっており、その期間に契約解除する場合は9,500円が解除料としてかかってしまう。
 購入はオンラインショップの他、エディオン、ジョーシン、ビックカメラ、ケーズデンキ、ソフマップ、ヤマダ電機。コジマ、ノジマ、ヨドバシカメラといった9社の量販店でも購入できる。
 
 また同日よりKDDIバリューイネイブラーはau 4G LTEを利用したMVNOサービスを軸に、様々なパートナーのモバイルサービス展開を支援する事業を開始する。KDDIバリューイネイブラーはもともとKDDIの回線を利用したMVNOサービスを推進するために設立された会社であり、その事業がいよいよ本格稼働するかたちだ。

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 具体的にはKDDIバリューイネイブラーが「UQ mobile」のサービス基盤を提供することで、パートナー企業は「UQ mobile」と同等のMVNOサービスを展開できるようになる仕組みとなっている。それによってパートナー企業は料金請求やコールセンター運営、各種法制度対応といった通信事業ノウハウが必要な対応およびコスト負担が不要となり、モバイルサービスの販売と付加価値創造に専念することが可能になるという。もちろん、既存の「mineo」のようにKDDI自身が直接回線を提供することも継続していく模様だ。
  
 
 ついにKDDIもMVNO事業に本格参戦を果たした。これまでのMVNOサービスはほぼドコモの回線ばかりが利用されてきた状況にあるだけに、業界の拡大という点で大いに歓迎したい。今回提供される800MHz帯のネットワークはKDDIが他キャリアに先駆けて整備してきた回線なだけに、高品質なネットワークも期待できるだろう。「UQ mobile」はWiMAXサービスを提供している「UQ WiMAX」とは別会社という位置付けのようなので、WiMAXとも連携するなどした独自サービスに注目したい。また国内キャリアではKDDIが初提供すると噂されている「Firefox OS」搭載スマートフォンも、おそらくこの「UQ mobile」から出されると思われるので、動向を見守りたいものだ。
 
 懸念としてはMVNOとして提供される回線がLTE回線のみとなっている点だ。KDDIはVoLTEを発表した際に2020年までに3G回線を廃止し、2020年を目処に全て次世代回線へと移行する方針を示している(参考:ついにauでもVoLTEスタート、3Gを捨て「Always 4G LTE」へ)ため、将来を見越してこうした提供の形になっていると思われる。しかし企業がパートナー提携をするにあたって、安価な3G回線を利用できない点はネックとなりかねない。企業側の利用料金は公開されていないため憶測にすぎないが、例えばM2Mサービスを想定する場合には高品質なLTE回線は必要ないため、3Gが使えない分、パートナー企業は余計なコストを支払うことになってしまう。また今回「UQ mobile」は「データ無制限プラン」として300kbpsに抑えたプランも提供しているが、この用途であればやはり安価な3G回線で事足りるはずである。ましてパナソニックやキャノンMJが企業向けMVNOサービスの提供開始を表明しているだけに、この点においてドコモからMVNOにおけるシェアをどこまで奪えるかは怪しくなってくる。
 
 また将来において3G回線を廃止するということは、現在の3G回線を利用した音声通話も利用できなくなるということである。携帯電話事業においてサービスの変化は激しく、VoLTEに対応した安価な端末は来年には続々と登場すると思われるが、6年後の2020年までに古い機種では音声通話が利用できなくなるリスクがあるというのもパートナー企業にとってはネックとなりえるだろう。
 MVNO業界の新たな風となるためにも、これらの予想が全て杞憂となるような今後のKDDIの展開に期待していきたい、

DMM.comもMVNO参入へ、業界最安値の「DMM mobile」サービス開始

 12月17日、DMM.comは格安高速データ通信SIM「DMM mobile(ディーエムエムモバイル)」の提供を開始すると発表した。「DMM mobile」はNTTドコモのLTE及び3Gネットワークを利用したMVNOサービスとなり、データ通信量1GBのプランを月額660円から利用できるなど、業界最安値となる価格帯が特徴となっている。

 料金プランはデータ通信のみの「データSIMプラン」と音声通話対応の「通話SIMプラン」の2つを用意し、それぞれ月間データ通信量が1GB、3GB、5GB、7GB、8GB、10GBの6通りとなっている。データ通信のみなら月額660円から、音声通話対応なら月額1,460円から使用可能だ。また8GB、10GBのプランでは最大3枚のSIMでデータ通信容量を分けあえる「シェアコース」も用意されている。ドコモのネットワークを利用しているため、回線速度は下り最大150Mbps、上り最大50Mbpsを利用可能。月間のデータ通信量を超過した場合は上下最大200Kbpsに制限されるが、別途追加料金を払うことでデータ容量を追加チャージをできる。利用料金は以下の表の通り。

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 SIMカードは標準サイズ、マイクロSIM、ナノSIMの3種類から選択でき、MNPにも対応する。また余った基本データ通信量を翌月へ持ち越しができる他、追加チャージは3ヶ月間利用可能でき、データ容量は無駄なく利用できる仕組みとなっている。更に利用上限に達し高速通信制限がかかった後でも、3秒間までLTEと同等の速度でのデータ読込が可能なバースト機能も搭載する。公式には明らかにされていないが、バースト機能の存在からIIJがMVNEとして回線を卸していると推察される。
 注意点としては最低利用期間が設けられており、データSIMプランは利用開始月の末日まで、通話SIMプランは12ヶ月間となっており、のの期間に解約をする場合には解除料9,000円がかかる他、MNPで転出する場合にも1契約当たり3,000円がかかってしまう。

 SIMカードのみの販売だけでなく、スマホやタブレットとのセット販売も行う。端末、料金は以下の通り。

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 オプションとしては端末が故障してしまった時にリフレッシュ品または同等品と交換できる端末交換オプションが月額350円、セキュリティオプションが月額250円で用意されており、両方加入することで月額500円になる安心パックも用意。
 オープン記念キャンペーンとして3つのキャンペーンを実施。2015年2月28日までに新規で音声通話対応プランを契約すると月額基本料金が最大2ヶ月間無料になるほか、データ通信のみのプランも含めて新規契約したユーザーに月々の請求月の10%分のDMMギフト券がプレゼントされる。更に2015年1月31日までに契約してオンラインゲーム「DMMゲームズ」のプロフィール登録を完了させると1000ポイントがプレゼントされる。

日本通信、月額1,980円でLTE通信が使い放題となる「b-mobile SIM 高速定額」スタート

 12月12日、日本通信は月額1,980円でLTE通信が使い放題となる新サービス「b-mobile SIM 高速定額」の販売を開始した。「b-mobile SIM 高速定額」はNTTドコモのLTE/3G網に対応し、月々の利用制限や速度制限がないプランとなっている。

 時間帯によっては高画質動画や大容量のダウンロード、ストリーミングでの連続通信の際には制限がかかる場合もあるとのことだが、3日間で1GBまでという制限もなく、ヘビーユーザーにとっては魅力的なプランとなりそうだ。月額料金は1,980円(税抜、以下同)で、パッケージ料金は初期手数料相当の3000円。プラス月額800円で音声通話も利用でき、MNPにも対応する。
 また月額1,180円でデータ通信量3GBというライトプランも用意されており、パッケージを購入後に専用webサイトで希望のプランが選べるとのこと。

 MVNOではぷららモバイルなどが同じく定額無制限のサービスを提供しているが、日本通信はその流れに続いた形となる。速度制限や1GB/3日間の縛りがないという点では画期的なサービスであると思われるが、その反面ドコモのLTE/3G網を使用と書かれているものの最高速度などの表記がなく、通信速度の実態は分からない状態になっている。理想的なサービスである分、使用の際には考慮も必要になってくるだろう。

ついに格安スマホに国内有名メーカーが参戦――イオンスマホ、富士通製「ARROWS M01」発売開始

 12月5日、イオンとビックローブ株式会社はイオンスマホ第4弾となる富士通製Androidスマートフォン「ARROWS M01」を発売開始した。イオンスマホのメインターゲットとなっているシニア層から国産メーカーの端末が欲しいという要望を受けての発売となり、端末代金含めて月額2,880円(税抜、以下同様)から利用できる。

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 「ARROWS M01」は富士通の法人向け端末をベースに開発されたSIMフリースマートフォン。OSはAndroid4.4搭載、4.5インチ高精細有機ELディスプレイに800万画素のカメラを備える。防水・防塵対応の他、富士通独自のヒューマンセントリックエンジン技術によって通話の快適さも追求されていたりと、フラグシップ機にこそ叶わないが、十分な機能をもつ。
 スマートフォン初心者向けの端末にもなっており、操作がわかりやすいシンプルホームアプリを採用。文字入力もATOKを搭載し、手書き入力にも対応している。
 
 プランは「BIGLOBE LTE・3G 音声スタートプラン」となっており、プラン料金1,350円に端末分割代金1,530円(24回払い)を加えた月額2,880円から利用可能。月間のデータ通信容量は1GB、下り最速150Mbpsとなっており、1GB使いきった場合は200kbpsに制限される。また購入後であれば月間データ通信容量が5GBとなる月額1,650円のプランにも変更できる。音声通話は30秒/20円。
 
 シニア層から支持を集め、先日オリコンの顧客満足度ランキングで1位を獲得したイオンスマホにいよいよ国産スマートフォンが投入された。スマートフォンに対する「値段が高い」「難しそう」といった声に対して各MVNO会社は取り組んできたが、フィーチャーフォンから親しんできた国産メーカーの割安な端末は中々用意されてこなかった。現在MVNO業界が取り込みを狙っているシニア層などには有名国産メーカーだと安心して使えるという意見は根強く、「ARROWS M01」がイオンスマホ以外からも発売されれば、これまで海外メーカーが多数を占めていた格安スマートフォン市場に大きなインパクトを与えそうだ。

 「ARROWS M01」のスペックは以下のとおり。
・OS:Android4.4
・CPU:MSM8926 1.2GHz Quad Core
・メモリ:1GB
・本体容量:8GB
・外部メモリ:microSDXC(最大32GB)
・液晶:4.5インチ有機ELディスプレイ
・解像度:1280×720
・バッテリー容量:2500mAh
・連続待受時間:約700時間(LTE使用時)
・メインカメラ:800万画素
・インカメラ:130万画素
・サイズ:約138(H)×67(W)×10.9(D)mm
・重量:約153g
・WiFi規格:IEEE 802.11 a/b/g/n
・LTE対応周波数:2GHz/1.8GHz/1.5GHz/800MHz
・3G対応周波数:2GHz/800MHz
・Bluetooth4.0、NFC、防水・防塵(IPX5/IPX8・IP5X)に対応
・カラーはブラックとホワイトの2色